昨年11月の『マスターズ』で13位タイに終わった時、松山英樹は力強く語っていた。「来年は必ず勝てるように頑張ります」と。
【動画】松山英樹が悲願のメジャー初制覇!マスターズ最終日の"全「73」ショット"
まさか本当に優勝するとは思ってもみなかったが、有言実行を達成したことは間違いない。また、大会後に行なわれた優勝インタビューでの表情を見たとき、これまで彼がどれだけの重圧の下で戦っていたのかを改めて思い知らされた。
PGAツアーで5勝を挙げ、そのうち2勝はWGC(ワールドゴルフチャンピオンシップ)の試合である。出場する選手の顔ぶれでいえばメジャーに劣ることはなく、本当に力のある選手しか勝てない。初優勝にしても、やはりフィールドが高い『ザ・メモリアルトーナメント』だった。
実力的にはメジャーチャンピオンと変わらないが、松山に対する世間の評価はそれほど高くはなかった。やはり、周囲を納得させるにはメジャーで優勝するしかないのが現実なのだ。
しかし、あと一歩のところでメジャータイトルには届かない。17年の『全米プロゴルフ選手権』では、最終日に首位タイに躍り出ながら、失速して5位タイに終わった。
この年は6月の『全米オープンゴルフ選手権』で2位タイとなり、『全米プロ』前週の『WGCブリヂストン招待』に優勝して臨んだだけに、自分でも勝つ自信があったのだろう。ホールアウト後のインタビューでは悔し涙をこらえ切れず、タオルで目を抑えていたのが印象的だった。
メジャーに近い存在だからこそ、メジャーに勝つ難しさを誰よりも知っている。今の自分には何が足りないのかと考えたとき、自分のことを客観的に見てくれる存在が必要だと感じた。
昨年末に目澤秀憲コーチと契約したこともその一つだ。東北福祉大出身の松山と日大出身の目澤コーチには接点はなかったが、実際にスイングやPGAツアー、ゴルフ観について話すうちに、契約してみたいと思ったのだろう。
目澤コーチも論理的に話をするタイプで、相手が松山だからといって、けっして妥協はしない。2月から目澤コーチはPGAツアーに帯同したが、そこで松山と激しい意見交換が飛び交ったのは想像に難くない。それが今回の優勝につながったかどうかは分からないが、何かのきっかけになったことは確かだろう。
【動画】松山英樹が悲願のメジャー初制覇!マスターズ最終日の"全「73」ショット"
まさか本当に優勝するとは思ってもみなかったが、有言実行を達成したことは間違いない。また、大会後に行なわれた優勝インタビューでの表情を見たとき、これまで彼がどれだけの重圧の下で戦っていたのかを改めて思い知らされた。
PGAツアーで5勝を挙げ、そのうち2勝はWGC(ワールドゴルフチャンピオンシップ)の試合である。出場する選手の顔ぶれでいえばメジャーに劣ることはなく、本当に力のある選手しか勝てない。初優勝にしても、やはりフィールドが高い『ザ・メモリアルトーナメント』だった。
実力的にはメジャーチャンピオンと変わらないが、松山に対する世間の評価はそれほど高くはなかった。やはり、周囲を納得させるにはメジャーで優勝するしかないのが現実なのだ。
しかし、あと一歩のところでメジャータイトルには届かない。17年の『全米プロゴルフ選手権』では、最終日に首位タイに躍り出ながら、失速して5位タイに終わった。
この年は6月の『全米オープンゴルフ選手権』で2位タイとなり、『全米プロ』前週の『WGCブリヂストン招待』に優勝して臨んだだけに、自分でも勝つ自信があったのだろう。ホールアウト後のインタビューでは悔し涙をこらえ切れず、タオルで目を抑えていたのが印象的だった。
メジャーに近い存在だからこそ、メジャーに勝つ難しさを誰よりも知っている。今の自分には何が足りないのかと考えたとき、自分のことを客観的に見てくれる存在が必要だと感じた。
昨年末に目澤秀憲コーチと契約したこともその一つだ。東北福祉大出身の松山と日大出身の目澤コーチには接点はなかったが、実際にスイングやPGAツアー、ゴルフ観について話すうちに、契約してみたいと思ったのだろう。
目澤コーチも論理的に話をするタイプで、相手が松山だからといって、けっして妥協はしない。2月から目澤コーチはPGAツアーに帯同したが、そこで松山と激しい意見交換が飛び交ったのは想像に難くない。それが今回の優勝につながったかどうかは分からないが、何かのきっかけになったことは確かだろう。