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攻める気持ちにブレはなし!渋野日向子が「最後までやり切りたい」と語る残り2日間のテーマは?

山西英希

2021.04.17

攻めるという積極性を失っていないのは良い傾向だ。(C)Getty Images

攻めるという積極性を失っていないのは良い傾向だ。(C)Getty Images

 米女子ツアー『ロッテ選手権』2日目、渋野日向子が4バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの71で回り、通算5アンダーでホールアウト。16アンダーと快調に飛ばす単独首位の笹生優花とは11打差あるが、41位タイで予選を突破した。渋野が米女子ツアーで予選通過したのは今年初で、昨年12月の全米女子オープン以来となる。

【PHOTO】今年の米2戦目に挑む渋野日向子!2020年の厳選ショットを一挙にお届け

 2週前の『ANAインスピレーション』で予選落ちを喫し、ハワイでリフレッシュをして臨んだ今大会。初日を68で回り、14位タイとまずまずの位置につけていただけに、この日の渋野はスタートから気合いが入る。その気持ちがボールに乗り移り、スタートの10番パー4ではいい当たりのティショットを放った。ところが、ボールは無情にも右サイドの池につかまる。予想以上に左からの風が強かったことと、右傾斜をボールが転がっていったのが原因だ。

「いいショットをしたと思っただけにかなり悔しいスタートでした」と渋野は振り返ったが、そのショックからか1・5メートルのボギーパットを外してダブルボギーとする。
 
 そう簡単には気持ちを立て直すことができないと思いきや、続く11番パー4で第2打をピン左手前1・5メートルにしっかりつける。前のホールで外した距離と同じぐらいだったが、あっさりと沈めてバーディを奪った。「距離が短いホールだったし、バーディを獲りたいと思っていましたが、しっかり獲ることができたので気持ちを切り替えることができたし、本当によかったと思います」と、最初からバーディを狙っていたことを明かした。

 メンタル面での成長がうかがえるが、最終的に渋野はこの日、5アンダーでホールアウトしたものの、10番を終えた時点では2アンダーまでスコアを落としていた。カットラインが3アンダーだっただけに、11番でバーディを奪って軌道修正できたことは大きい。

 また、初日に続いて2日目もフェアウェイキープ率が85・7%と高い数字を見せている。ハワイのコースは海が近く、塩分を含んだ風が吹くので、一般的にボールコントロールが難しいといわれる。その中での安定したショットを続けることができたのは収穫だろう。しかも、「ちょっとずつ振っている中でもブレることがないのは自信になりますね」と、けっしてボールを置きにいったわけではない。フェアウェイキープ率を高める→ヘッドスピードを上げる→曲げずに飛距離を伸ばすという図式が完成に近づいている証拠だろう。
 
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