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バレーボール

「もっと強くならなければ…」石川祐希、今季最終戦での反省を胸に代表シーズンへ「しっかり準備したい」

THE DIGEST編集部

2021.04.26

最終戦は途中出場でわずか5得点に終わった石川。(C)Lega Pallavolo Serie A

最終戦は途中出場でわずか5得点に終わった石川。(C)Lega Pallavolo Serie A

 イタリア男子バレーボールのセリエAが現地4月25日、2020-21シーズン・プレーオフ5位決定戦の決勝を実施。日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノはレオシューズ・モデナとホームで対戦し、セットカウント1-3(25-16、20-25、20-25、15-25)で敗れた。

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 1か月前に優勝を果たした欧州大会(CEVチャレンジカップ)の来シーズン出場権を争うこの決戦で、ミラノは石川をベンチに置いて試合をスタート。すると、ジャン・パトリー(フランス)の3本を含むサービスエース5本のほか、切れのある攻撃を次々と繰り出して1セット目を快調に先取する。

 続く第2セットは中盤からミラノがややトーンダウンし、モデナにサービスエースとブロックを立て続けに決められ、4点のビハインドを負う。その後、終盤に投入された石川が直ぐに完璧なレセプションで得点につなげるが、このセットをモデナに逃げ切られてしまう。

 石川をベンチに戻して始まった第3セット、ミラノは中盤に最大4点までリードを広げるも、その後ミスが相次いで1点差に迫られる。脚を痛めたステファン・マー(カナダ)に代わってコートに立った石川は、すぐさまレフトからの芸術的なクロスを決めるなどして流れを引き戻そうと奮闘。だが、終盤に強烈な相手サーブに守備を崩され、セットカウント1-2と追い込まれた。
 
 今シーズン絶対的な強さを誇るフルセット戦へ持ち込みたいミラノ。第4セットは石川が開始からコートに立ち、拮抗した展開の序盤に同点弾となるサービスエースを叩き込む。しかし、モデナの司令塔マイカ・クリステンソン(米国)の絶妙なトスワークの前になす術なく引き離され、悔しい逆転負けでシーズンを6位で終えることとなった。

 途中出場だった石川はこの日、5得点(アタック3、ブロック1、エース1)を記録。試合後には「途中から出場して、十分なパフォーマンスが発揮できなかった」と唇を噛み、「最後勝ち切れなかったという反省点があるので、もっと強くならなければいけないなと感じる」と、今季最終戦を終えての感想を語った。

 セリエAで初シーズンを過ごした古巣モデナとの最終戦こそ不本意な結果となってしまったものの、新天地として選んだミラノでチームとともに大きな成果と手ごたえを感じた1年だったはずだ。

 代表シーズンへ「僕自身の持っているパフォーマンスを最大限発揮できるように、しっかり準備していきたい」と気を引き締めた石川は、休む間もなく日本へ帰国する模様。新設された東京オリンピックの会場、有明アリーナで日本時間5月1日と2日に行なわれる国際親善試合『東京チャレンジ2021』で、メダル獲得へ向けた試金石となる中国戦に臨む。

構成●THE DIGEST編集部

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