2021年のF1世界選手権は、早くも第3戦ポルトガルGPを迎える。
ポルトガルの南部、アルガルべ地方にあるポルティマオ・サーキットは、坂の頂点まで駆け上がった後、今度は一気に下るなど、激しいアップダウンが特徴で、『ハイスピード・ローラーコースター』とも呼ばれる。
元からの地形を生かしたコースには、大きく回り込み、先が見通しにくいコーナーも多く、高低、左右のブラインドが存在する。
世界最高峰のドライバーたちは『攻略しがいのある楽しいサーキット』と口を揃えるが、マシンにかかる荷重が常に目まぐるしく変化する、人間にも機械にも、またタイヤにも厳しいコースだ。
F2時代にも走っているバーレーン、シーズン開幕前に走り込んでいたイモラとは違い、今年、アルファタウリ・ホンダからデビューした角田裕毅にとっては初めてのコースとなるため、結果的に今回のレースへのアプローチは、これまでと異なるものになると考えているようだ。
「ポルティマオ・サーキットは僕にとって初めての場所で、正直、何を期待して良いのか分かりません。すでにたくさん走行していた、これまでの2ラウンドとは全く違う状況になるでしょう」(専門メディア『Planet F1』より)
しかし、見方によっては、その成長スピード、マシンや環境に対する適応力を評価されている20歳の高いポテンシャルが発揮される絶好の舞台となる可能性もある。コースに対しては、悪くない印象を持っているようだ。
「美しいサーキットで、ターン1や逆バンクになっているターン13のような面白いコーナーがいくつかあり、アップダウンのあるセクションやブラインドコーナーも多いユニークなコースです。シミュレーターで何度か走行したことがありますが、何が起こるか分かりません(笑)。トラックリミットには注意が必要ですが、徐々にペースを上げていきたいと思います」
チームメイトのガスリーは、昨年のポルトガルGPで予選9番手、決勝5位と健闘した。
「ポルティマオは勾配の変化が激しく、ジェットコースターのように上下する、とてもユニークなサーキットなんだ。他のコースとは全く違っていて、ドライビングが楽しい。グリップレベルが低いので、クルマがよく滑るし、タイヤの温度を上げるのも簡単ではない。でも去年、良いレースができた」と心待ちにしている。
初戦バーレーンGPで9位に入賞するも前戦エミリア・ロマーニャGPでは予選、決勝の両方でミスし、「僕自身もチームもイモラには大きな期待を寄せていましたが、失敗から多くのことを学びました。この2年間、ひどいクラッシュをしたことがなかったので、これを教訓に次のレースに臨みたいと思います」という角田。
同僚が最初のライバルといわれるモータースポーツの世界だけに、まずは先輩と互角の走りを見せ、レッドブル首脳陣にアピールしたいところだ。
【動画】デビュー戦で9位入賞!角田のオーバーテイクシーンをチェック
構成●THE DIGEST編集部
ポルトガルの南部、アルガルべ地方にあるポルティマオ・サーキットは、坂の頂点まで駆け上がった後、今度は一気に下るなど、激しいアップダウンが特徴で、『ハイスピード・ローラーコースター』とも呼ばれる。
元からの地形を生かしたコースには、大きく回り込み、先が見通しにくいコーナーも多く、高低、左右のブラインドが存在する。
世界最高峰のドライバーたちは『攻略しがいのある楽しいサーキット』と口を揃えるが、マシンにかかる荷重が常に目まぐるしく変化する、人間にも機械にも、またタイヤにも厳しいコースだ。
F2時代にも走っているバーレーン、シーズン開幕前に走り込んでいたイモラとは違い、今年、アルファタウリ・ホンダからデビューした角田裕毅にとっては初めてのコースとなるため、結果的に今回のレースへのアプローチは、これまでと異なるものになると考えているようだ。
「ポルティマオ・サーキットは僕にとって初めての場所で、正直、何を期待して良いのか分かりません。すでにたくさん走行していた、これまでの2ラウンドとは全く違う状況になるでしょう」(専門メディア『Planet F1』より)
しかし、見方によっては、その成長スピード、マシンや環境に対する適応力を評価されている20歳の高いポテンシャルが発揮される絶好の舞台となる可能性もある。コースに対しては、悪くない印象を持っているようだ。
「美しいサーキットで、ターン1や逆バンクになっているターン13のような面白いコーナーがいくつかあり、アップダウンのあるセクションやブラインドコーナーも多いユニークなコースです。シミュレーターで何度か走行したことがありますが、何が起こるか分かりません(笑)。トラックリミットには注意が必要ですが、徐々にペースを上げていきたいと思います」
チームメイトのガスリーは、昨年のポルトガルGPで予選9番手、決勝5位と健闘した。
「ポルティマオは勾配の変化が激しく、ジェットコースターのように上下する、とてもユニークなサーキットなんだ。他のコースとは全く違っていて、ドライビングが楽しい。グリップレベルが低いので、クルマがよく滑るし、タイヤの温度を上げるのも簡単ではない。でも去年、良いレースができた」と心待ちにしている。
初戦バーレーンGPで9位に入賞するも前戦エミリア・ロマーニャGPでは予選、決勝の両方でミスし、「僕自身もチームもイモラには大きな期待を寄せていましたが、失敗から多くのことを学びました。この2年間、ひどいクラッシュをしたことがなかったので、これを教訓に次のレースに臨みたいと思います」という角田。
同僚が最初のライバルといわれるモータースポーツの世界だけに、まずは先輩と互角の走りを見せ、レッドブル首脳陣にアピールしたいところだ。
【動画】デビュー戦で9位入賞!角田のオーバーテイクシーンをチェック
構成●THE DIGEST編集部