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「金メダルを独占してきたが…」110メートル障害で日本記録の金井大旺にライバル中国のメディアが最大警戒!

THE DIGEST編集部

2021.05.01

13秒16で日本記録を叩き出した金井。写真は昨年の日本選手権のもの。(C)Getty Images

13秒16で日本記録を叩き出した金井。写真は昨年の日本選手権のもの。(C)Getty Images

 4月29日に開催された陸上の『織田幹雄記念国際』。男子110メートル障害では、金井大旺が13秒16(追い風1.7メートル)の日本新記録で優勝。高山峻野が持つ13秒25を0秒09縮め、東京五輪メダル候補に一気に名乗り上げた。

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 今季限りで引退し歯科医を目指すことを公言する25歳の秀才ハードラーは、世界大会メダル級となる驚異的な記録を叩き出した。2016年リオ五輪なら銀メダル、2019年の世界選手権では銅メダル相当の好タイムだ。

 この快挙にライバル中国は警戒心を高めている。スポーツメディア『捜狐体育』は「日本人男子が110メートル障害で一気にタイムを伸ばし、アジア記録の劉翔に次ぐ記録だ!」と銘打ち以下のように伝えた。

「中国のハードラー劉翔は110メートル障害で素晴らしい世界記録をつくり(現在は塗り替えられてる)、国際舞台で数々の賞を受賞。過去20年間、この種目で劉翔に加え、史冬鵬、謝文駿らにより、アジアにおいて中国の優位性を示し、アジア選手権、アジア大会、その他アジア大陸間での競技会でいい結果を残している。中国がこの種目で金メダルをほぼ独占してきたが、今後はその情勢が変わる可能性が高い」
 
 同種目は中国のお家芸のひとつ。劉翔は2004年アテネ五輪で金メダルを獲得。2006年に12秒88で世界記録を出したタイムは、未だアジア記録だ。現在アジアトップ5は、劉翔12秒88、金井大旺13秒16、謝文駿13秒17、史冬鵬13秒19、李丹13秒25、高山峻野13秒25となっている。現役に限れば、金井がアジア最速で、2位に謝文駿、次いで高山となる。

 次戦は5月9日に五輪会場の国立競技場で開かれるテスト大会に出場予定。本番の会場で好記録を出せば、同種目日本人初となる表彰台へのイメージが沸くだろう。東京五輪参加標準記録13秒32を突破したので、6月の日本選手権で3位以内に入れば五輪代表に内定する。

構成●THE DIGEST編集部
 
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