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「スタートで出遅れた」“世界王者”ガトリンが多田修平をラスト20メートルでかわして優勝!0秒02差で多田が2位に

THE DIGEST編集部

2021.05.09

ゴール後に健闘を称え合う、ガトリン(左)と多田(右)。写真:本永創太

 5月9日、東京五輪の陸上競技会場である国立競技場にてテストイベント『READY STEADY TOKYO』が行なわれ、注目の男子100メートル決勝は、小池祐貴、多田修平、そして"世界王者"ジャスティン・ガトリン(アメリカ)らによって争われた。

 5レーンに立った多田とガトリンの一騎打ちとなった。多田がスタートから飛び出し、ガトリンとの差をリードを広げるも、ラスト20メートルで並ばれ、ゴール直前でかわされた。"世界王者"としてのプライドを示したガトリンが10秒24、多田が10秒26で2位、3位は小池が10秒28をマークしている。

 ガトリンは、レース後「少し足に不安があった部分もあった。その中で、スタートで少し出遅れた。それでも最後は落ち着いてレースが出来たよ」とコメント。続けて今夏の東京五輪に向け以下のように抱負を語った。
 
「無観客であっても、この新しい国立競技場で走ることが出来てとても嬉しい、そして素敵な経験だった。東京五輪に向けて最高の走りが出来るようにしっかり準備をしてタイムを上げていきたい」

 なお、今大会は9秒97の日本記録保持者サニブラウン・ハキームや山縣亮太は出場していない。日本歴代2位の桐生祥秀は予選でフライングし失格、ケンブリッジ飛鳥は怪我のため決勝を棄権した。

構成●THE DIGEST編集部

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