５月９日、東京五輪の陸上競技テストイベント『READY STEADY TOKYO』が国立競技場で行なわれ、男子100メートル予選では、注目の桐生祥秀がフライングで失格と波乱の幕開けとなった。全体トップで決勝へ駒を進めたのは、10秒24（向かい風0.2メートル）で走った多田修平だ。

　９秒97の日本記録保持者サニブラウン・ハキームや山縣亮太らが不在の中、五輪代表候補の桐生、多田、小池祐貴、ケンブリッジ飛鳥、さらに“世界王者”ジャスティン・ガトリン（アメリカ）ら豪華メンバーが集結した。

　１組目に登場した多田修平は得意のスタートを決めると、猛追するガトリンから逃げ切り10秒24で組１着。２着にはガトリンが10秒26、そして10秒28で小池祐貴が３着と続いた。
  　続く２組目に登場した桐生祥秀。集中力を高めスタート位置につくも、ピストルが鳴る直前に体が起きあがってしまい、フライングとなった。これを受け慎重なスタートとなった同組は、中盤から抜け出したケンブリッジが10秒28（向かい風0.4メートル）で組１着、坂井隆一郎が10秒33で２着に入った。

　日本歴代２位のタイムを持つ桐生が不在となった決勝は、20時にスタートする。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】東京五輪での躍動を期す陸上スターたちを一挙紹介！