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格闘技・プロレス

「イノウエは単なる選手ではない」井上尚弥、英メディアPFPで3位入り!ジョシュアら猛者を抑えた理由は?

THE DIGEST編集部

2021.05.10

幾多の猛者を渾身のパンチで沈めてきた井上を英メディアが褒めちぎった。(C)Getty Images

幾多の猛者を渾身のパンチで沈めてきた井上を英メディアが褒めちぎった。(C)Getty Images

 興味深いランクが発表された。現地時間5月9日、英メディア『GIVE ME SPORT』は、全階級のボクサーを格付けしたパウンド・フォー・パウンド(PFP)の最新版を発表。WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)を世界トップ3の座に据えた。

 体重差がないと仮定し、同条件で戦った場合に最強のボクサーが誰なのかを示す指標となるPFP。文字通り世界ナンバー1を決める同ランキングは当然ながら多士済々だ。『GIVE ME SPORT』も、アンソニー・ジョシュア(アメリカ)やタイソン・フューリー(イギリス)、テレンス・クロフォード(アメリカ)など各階級のトップファイターたちをトップ10位内に厳選している。

 そんな猛者たちを差し置いて3位に食い込んだのが井上だ。同メディアは、昨年10月にジェイソン・モロニー(オーストラリア)を撃破して2階級防衛を果たした“モンスター”について、こう評している。

「このランキングがパワーや強力さに基づいてまとめられていたとすれば、イノウエはトップも狙える候補者だ。『モンスター』の異名を持つ彼には、それだけの理由がある。プロキャリア20勝で17KOという記録は、彼が単なるバンダム級の選手ではないことの証明だ。イノウエはわずか28歳で、これからも破壊のレガシーを築くには十分な時間がある」

 幾多のKOシーンを作り出してきた井上。だが、同メディアがPFPの1位に据えたのは、“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)だった。

【動画】渾身のストレート炸裂! モロニーを撃破した井上尚弥のKOシーンはこちら
 現地時間5月8日に開催されたWBA・WBC・WBO世界スーパーミドル級王座統一戦で、WBO王者ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)に8回TKO勝ちを収めたカネロ。最後は渾身アッパーで相手に眼窩底骨折という重傷を負わせたメキシコの天才ファイターを『GIVE ME SPORT』は、褒めちぎっている。

「カネロのキャリアがどれほど素晴らしいかは筆舌に尽くしがたい。過去59戦のキャリアで4つ以上のあらゆる階級の世界選手権に勝利したカネロは、その過程で最高クラスのファイターを打ち負かしてきている。そして何よりも恐ろしいのは、年々彼が良くなっている点だ。

 これまでに負けたのは、2013年9月、当時この業界でトップ・オブ・トップに君臨していたフロイド・メイウェザーだけだ。30歳ながら敵なしといった風格を漂わせるカネロに誰がショッキングな敗北を味あわせるのかは想像しがたいものがある」

 今年6月にマイケル・ダスマリナス(フィリピン)との防衛戦を控える井上。下馬評で圧倒的優位と見られているこの一戦で衝撃のKO劇を演じられれば、PFPにおけるカネロの牙城も崩せるかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部
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