F1第4戦スペイン・グランプリの決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は7周目に燃料圧力の低下でエンジンが止まり、F1キャリア初のリタイアに終わった。
マシントラブルは彼にとって不可抗力だが、予選Q1敗退後に無線でスラングをまじえて車への不満をチームにぶつけ、さらにテレビ局に対しても誤解を招きかねないコメントを発したことが物議を醸し、後にSNSで謝罪する事態となるなど、ネガティブな印象を周囲に与える週末となってしまった。
各国の多くのメディアは、採点方式で各ドライバーを評価しているが、当然ながら角田に対するそれがポジティブなものとなることはなかった。
スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点中、単独最低となる「4」で、寸評では「6周を終えた後のリタイアは、予選Q1で脱落し、車への不満を吐いたことを償う機会が失われたことを意味する。ルーキーは有望さを持って始まったシーズンを軌道に戻すため、モナコに向かう」と綴っている。
専門メディアの『F1i.com』は「5」と19番手の評価ながら、「成功に向けての焦りが感じられた。金曜日はうまくいったものの、土曜日にはレースエンジニアから『落ち着け』とたしなめられた。決勝のリタイアは彼の責任ではない。もっと冷静になり、レースをエンジョイすべき。彼には近い将来に結果を残せるだけの十分な才能がある」と、寸評は比較的ポジティブな内容となった。
スペインのスポーツ専門メディア『VAVEL』の英語版も採点はブービーの「2」(最下位はニキータ・マゼピンの1点)。「角田にとって素晴らしい週末とはならなかった。彼は、開幕前のテストや幾つかのセッションでポテンシャルの高さを示し、自信も持っているが、F1のシステムに慣れ、一貫性を持ったドライバーとなるには、もう少し時間が必要だろう」と、こちらも今後への期待を含ませた。
最後に『GPBLOG』は、「開幕戦のバーレーンGPでは見る者に感銘を与えたが、それ以降は悪い意味で脚光を浴びてしまっている。この日本人はコース上だけでなく、コース外でも学ぶことがたくさんある」と指摘し、採点はセルジオ・ペレス、ニコラス・ラティフィと同じ「5」(こちらもブービー)を与えた。
また、ドライバーを「勝者と敗者」に分けて評価したメディアも幾つかあるが、角田はやはり後者に入れられ、オランダの専門メディア『RN365』はドライビングや言動に言及した上で「バーレーンで示した可能性と一致した結果を得るのに苦労している」と綴り、F1公式サイトは「3戦連続でトップ10に入れず。日本のドライバーは不満を募らせ、力強いパフォーマンスを再現できなかった」と報じた。
このように、現地メディアの関心は決勝レースよりも予選後の一件に寄せられており、それに対する苦言は呈されたものの、ドライバーとしての能力の判断については、またデビュー4戦目であることから、「様子見」のスタンスをとっている印象が窺える。
構成●THE DIGEST編集部
【関連動画】スタート直後にフェルスタッペンが猛チャージ!F1第4戦スペイングランプリのハイライト
マシントラブルは彼にとって不可抗力だが、予選Q1敗退後に無線でスラングをまじえて車への不満をチームにぶつけ、さらにテレビ局に対しても誤解を招きかねないコメントを発したことが物議を醸し、後にSNSで謝罪する事態となるなど、ネガティブな印象を周囲に与える週末となってしまった。
各国の多くのメディアは、採点方式で各ドライバーを評価しているが、当然ながら角田に対するそれがポジティブなものとなることはなかった。
スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点中、単独最低となる「4」で、寸評では「6周を終えた後のリタイアは、予選Q1で脱落し、車への不満を吐いたことを償う機会が失われたことを意味する。ルーキーは有望さを持って始まったシーズンを軌道に戻すため、モナコに向かう」と綴っている。
専門メディアの『F1i.com』は「5」と19番手の評価ながら、「成功に向けての焦りが感じられた。金曜日はうまくいったものの、土曜日にはレースエンジニアから『落ち着け』とたしなめられた。決勝のリタイアは彼の責任ではない。もっと冷静になり、レースをエンジョイすべき。彼には近い将来に結果を残せるだけの十分な才能がある」と、寸評は比較的ポジティブな内容となった。
スペインのスポーツ専門メディア『VAVEL』の英語版も採点はブービーの「2」(最下位はニキータ・マゼピンの1点)。「角田にとって素晴らしい週末とはならなかった。彼は、開幕前のテストや幾つかのセッションでポテンシャルの高さを示し、自信も持っているが、F1のシステムに慣れ、一貫性を持ったドライバーとなるには、もう少し時間が必要だろう」と、こちらも今後への期待を含ませた。
最後に『GPBLOG』は、「開幕戦のバーレーンGPでは見る者に感銘を与えたが、それ以降は悪い意味で脚光を浴びてしまっている。この日本人はコース上だけでなく、コース外でも学ぶことがたくさんある」と指摘し、採点はセルジオ・ペレス、ニコラス・ラティフィと同じ「5」(こちらもブービー)を与えた。
また、ドライバーを「勝者と敗者」に分けて評価したメディアも幾つかあるが、角田はやはり後者に入れられ、オランダの専門メディア『RN365』はドライビングや言動に言及した上で「バーレーンで示した可能性と一致した結果を得るのに苦労している」と綴り、F1公式サイトは「3戦連続でトップ10に入れず。日本のドライバーは不満を募らせ、力強いパフォーマンスを再現できなかった」と報じた。
このように、現地メディアの関心は決勝レースよりも予選後の一件に寄せられており、それに対する苦言は呈されたものの、ドライバーとしての能力の判断については、またデビュー4戦目であることから、「様子見」のスタンスをとっている印象が窺える。
構成●THE DIGEST編集部
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