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格闘技・プロレス

「マジで凄い!」永田裕志がAEWでUSヘビーに挑戦!闘犬モクスリーに敗戦も“白目腕固め”に全米震撼

どら増田

2021.05.13

モクスリーを挑発しながら“らしい”戦いを披露した永田に現地でも驚きの声が上がった。(C)All Elite Wrestling / Lee South

モクスリーを挑発しながら“らしい”戦いを披露した永田に現地でも驚きの声が上がった。(C)All Elite Wrestling / Lee South

 現地時間5月12日、アメリカのプロレス団体AEW(All Elite Wrestling)の『AEW DYNAMITE』に新日本プロレスの永田裕志が初出場。ジョン・モクスリーの持つIWGP USヘビー級王座に挑戦した。

 フロリダ州ジャクソンビルから生放送された同大会。番組の冒頭から両雄がバックステージでアップする模様が流され、すぐさま永田の入場シーンへ突入する大胆な演出がされた。

 LA道場で武者修行中の成田蓮を引き連れ、日本でもおなじみの入場テーマ『MISSION BLOW』が流れる中で登場した永田は、堂々の敬礼ポーズを披露。さらにコーナーに駆け上がってもう一度、敬礼ポーズを決めると観客からは大歓声がこだました。やはりレジェンドの知名度は違う。

 試合は序盤から激しい攻防戦となる。両者は睨み合いからど突き合い、モクスリーがコーナーに押し込んでのラリアットを見舞えば、一方の永田は「効いてないぞ」とばかり、叫びながら前に出ると強烈なキチンシンクからビッグブーツを決めてみせた。

 場内から「ナガタ!」コールも発生するなかで永田は「もっと来い!」と挑発。これに呼応したモクスリーはミドルキックで、相手をダウンさせた。さらにセカンドロープから永田めがけて飛びかかるが、これはさすがにキャッチされてしまった。

 その後、エルボーからモクスリーの胸元に逆襲のミドルキック3連発を炸裂させた熱血戦士は、対角線に投げてのフロントハイキックを見舞って、立て続けにエクスプロイダーを決めるが、これはカウント2で返された。

【動画】闘犬モクスリーがたじろいだ永田の強烈エルボーシーンはこちら
 中盤に入ってから主導権を握られたモクスリーはスリーパーで回避。崩れ落ちる永田は絶体絶命と思われた瞬間、なんとグラウンドで得意の白目式腕固めを全米に披露。これにはAEWの実況席も「シロメー!」と大興奮で絶叫した。

 だが、これをロープエスケープしたモクスリーはエルボーの応酬からペースを握る。そして、低空のラリアットで逆襲。最後は永田を立ち上がらせて頭部にヒザ蹴りを連射。そこから、力任せにデスライダーを爆発させると、この一発で3カウントを奪取。IWGP USヘビー級王座の4度目となる防衛を成功させた。

 目まぐるしい攻防の連続に場内からは「This is AWESOME!(マジ凄い!)」の大合唱も発生する好勝負だ。当事者たちもそれを感じたのか、試合後にモクスリーは両手を合わせて深くおじぎをし、さらに座礼を見せ、新日本流のストロングスタイルを見せつけた永田に心からリスペクトを表明した。

 敗れはしたものの、永田は初参戦となったAEWマットでアメリカのファンに爪痕を残したと言っていいだろう。モスクリーがUSヘビー級のベルトを持っている限り新日本とAEWの交流は続いていくだけに、今後の展開に注目だ。

◆AEW◆
『AEW DYNAMITE』
2021年5月13日(日本時間)
▼IWGP USヘビー級選手権試合
<王者>○ジョン・モクスリー(片エビ固め)永田裕志●<挑戦者>
※デスライダー
※モクスリーが4度目の防衛に成功。

文●どら増田
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