［ラグビーＷ杯］日本３－26南アフリカ／10月20日／東京スタジアム

　桜の戦士たちの快進撃は、惜しくも８強で潰えた。

　ラグビー日本代表は、史上初のワールドカップ準々決勝で、南アフリカと対戦し、３－26で敗れた。大会前の親善試合で７－41と敗れていた強敵に、再び黒星をつけられた。

　開始３分にスクラムで押し込まれた末に右サイドに展開され、マカゾレ・マビンピにトライを許した日本は、20分、田村優がPGを決めて３点を返して３-５でハーフタイムを迎えたが、後半は開始早々から着実にポイントを広げられ、気づけば、３-26という大差を付けられた。
  　日本は予選プールで絶好調だった松島幸太朗と福岡堅樹のスピードを南アフリカの堅固な守りにことごとく封じられ、結局、前半のPGによる得点以外にポイントを上げることができないまま、今大会から去ることとなった。

　ワールドカップ史上初の決勝トーナメント進出を果たすなど、怒涛の快進撃を披露していた日本との一戦について、戦前から「我々も十分に警戒しなければならない」と綴っていた南アフリカの全国紙『Sowetan』は、「南アフリカの力が日本のおとぎ話を終わらせた」と題したマッチサマリー内で次のようにレポートした。

「強力な南アフリカは、何百万人もの日本のラグビーファンの希望を終わらせた。日本は自国開催でのワールドカップを輝かせ、その組織的なスタイルで、一流なライバルであるアイルランドとスコットランドを破って無敗でプールを突破してきたが、そのおとぎ話のような快進撃は、彼らの武器であるスピードを落とす、スプリングボクスの恐るべきディフェンスと努力によって、終止符を打たれた」

　４年前のワールドカップで「ブライトンの奇跡」を演じた相手に再び番狂わせを起こすことは叶わなかったブレイブブロッサムズ（ラグビー日本代表の愛称）。しかし、大会を通しての彼らの勇姿は、十分に称賛に値するはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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