現地６月６日に、米女子ツアーのメジャー第２戦『全米女子オープン』（米カリフォルニア州／ザ・オリンピッククラブ・レイクコース）の大会最終日が行なわれ、笹生優花が念願のメジャー初制覇を飾った。

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　首位と１打差から出たこの日は、前半２、３番で連続ダブルボギーをたたく厳しい立ち上がりだった。７番で５メートルのバーディパットを沈めて折り返すと、後半11番でボギー。しかし、終盤の16、17番で連続バーディを奪い、最終ラウンドを３バーディ・１ボギー・２ダブルボギーの「73」で終える。

　この時点で通算４アンダーで並んだ畑岡とサドンデス方式のプレーオフに突入。その１、２ホール目をお互いにパーで回ると、３ホール目で笹生が先にバーディを奪い、“日本勢対決”に決着をつけた。
  　日本人女子としては1977年『全米女子プロ』の樋口久子、2019年『全英女子オープン』の渋野日向子に続く、３人目のメジャー制覇。「19歳351日」での『全米女子オープン』制覇は、2008年にパク・インビ（韓国）が残した史上最年少記録を２日更新する快挙となった。

　優勝後のインタビューでは「すごくうれしい」と歓喜のコメント。今日のラウンドに関しては「なかなか思い通りにいかなくて、でもキャディさんがいろいろ会話したりいいことを言ってくれたので、すごく力になった。なかなかバーディがこない状況で、最後のパー５ふたつで（バーディを）とれて本当によかった」と振り返っている。

　またプレー中の心境について「すごく緊張していた」と明かすと、苦しんだ最終ラウンドを「自分を探していた感じだった」と表現。「お父さんもいて友達もいてキャディさんもずっとそばにいてくれたので本当によかった」とし、優勝のきっかけについて問われると「支えてくれた家族がずっとそばにいてくれたのでそれだと思う」と涙ぐみながら感謝を口にした。

構成●THE DIGEST編集部