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ゴルフ

「新たなスターの誕生だ!」笹生優花の“メジャー初制覇”にフィリピンメディアも大興奮!「若手とは思えない…」

THE DIGEST編集部

2021.06.07

東京五輪にはフィリピン代表として出場予定の笹生。今大会も会場に多くの応援が駆け付けていた。(C)Getty Images

東京五輪にはフィリピン代表として出場予定の笹生。今大会も会場に多くの応援が駆け付けていた。(C)Getty Images

 現地時間6月6日、米女子ツアーのメジャー第2戦『全米女子オープン』(米カリフォルニア州/ザ・オリンピッククラブ・レイクコース)は大会全日程を終え、19歳の笹生優花が畑岡奈紗とのプレーオフを制してメジャー初制覇を果たした。

【動画】フィリピンも沸かせている笹生、プレーオフに決着をつけた“メジャー初制覇”の瞬間をチェック!

 日本人の父親とフィリピン人の母親とのハーフで二重国籍を持つ笹生。メジャー制覇したのはフィリピン勢として史上初、さらに日本人女子としては樋口久子、渋野日向子に続く3人目の快挙となった。また「19歳351日」での優勝は、大会史上最年少記録でもある。

 この快挙には、もうひとつの母国フィリピンも大盛り上がりだ。地元紙『Philippine Star』の電子版は「スターの誕生だ」と釘打ち、今大会の活躍を「彼女ならではの奇想天外な勝ち方で栄冠を手にし、一躍スターダムにのし上がった」と興奮気味に伝えている。
 

 最終日は「奇妙な出来事がたくさんあった」と同メディア。単独首位から出たレクシー・トンプソン(米国)が一時、笹生と6打差まで離したことで優勝は確実かと思われた。しかし、終盤に入って一気にスコアを崩すと、調子を上げた笹生と畑岡のプレーオフに突入。そして、メジャー初優勝を懸けたこの勝負をものにしたのは笹生だった。

 笹生もこの日は序盤から苦しい展開を強いられた。ただ、序盤で連続ダブルボギーをたたいたにも関わらず、笹生は冷静さを失わなかった。この戦いぶりを同メディアは「若手とは思えない毅然とした態度で反撃し、女子プロゴルフ最高の舞台で最大級のカムバックを果たしたのだ」と絶賛している。

 6月24日から笹生は、メジャー第3戦『KPMG全米女子プロゴルフ選手権』(米ジョージア州/アトランタ・アスレチック・クラブ )にも出場予定。同記事は、勢いに乗る19歳の今後について「間違いなく、チャンスが次々とやってくるだろう」と断言したうえで、次の言葉で締めくくった。

「彼女の活躍を何百万人もの人々が見守っていた。月曜日の早朝からテレビに釘付けになり、ショットやパットをミスしたときも静かに声援を送った。そして最後のパットを沈めて片手を挙げたときは、一斉に立ち上がった。彼女は女子プロゴルフ界に新たなスーパースターが誕生したことを告げたのだ」

構成●THE DIGEST編集部
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