5月28日に開幕したバレーボールのネーションズリーグ男子大会も、いよいよ後半戦を迎える。8試合を終え(以下、数字はすべて6月11日時点)5勝3敗で8位につける日本。勝敗だけでなく、この大会が東京五輪へ向けた最終選考の場でもあり、連日多くの選手がコートに立ち、活躍を見せている。
特に随所で光るのが、今季から新キャプテンとなった石川祐希の攻守に渡る活躍だ。石川は現在総得点ランキングで全体の3位につけ、アタックランキングも3位、ベストレシーバーランキングでも5位と、世界最高峰のイタリア、ミラノで戦う実力をこれ以上ない形で残している。
ここぞという場面での勝負強さが光る石川の活躍はさすがの一言に尽きるが、日本の好調を支える選手がもう1人いる。攻守に渡って存在感を発揮している現役大学生の19歳、髙橋藍だ。
2020年1月、東山高(京都)の主将でエースとして出場した春高バレーを初制覇。日本体育大学に進学し、12月の全日本インカレでは1年生エースとして堂々の活躍を見せ、チームを準優勝へと導いた。高校時代から憧れの選手として石川の名を挙げて来たこともあり、石川同様にクレバーなプレーや、前衛、後衛、どこからでもスパイクを打つ攻撃力もさることながら、髙橋の武器は何といっても守備力。
小学生の頃から兄の影響でバレーボールを始めるも、当時は身長が低く、リベロを経験してきたことでレシーブ力が磨かれた。高校時代や大学の指導者が絶賛するだけでなく、髙橋にとっては憧れの石川も「髙橋選手のサーブレシーブを見て学ぶことが多い」と称するように、今やチーム1の守備力を誇る選手と言っても過言ではない。
アンダーカテゴリーでも日本代表に選出されることはなく、国際試合は5月1、2日の中国との親善試合が初めて。しかし初の大舞台となる試合で、イタリアから帰国直後で自主隔離中だった石川を欠く中、髙橋は期待以上の活躍を見せた。開始直後こそ、相手の高さを前にブロックで屈する場面も見られたが、すぐさま対応。ネーションズリーグが始まってからも、試合出場を重ね、日々、試合の中で進化する姿を見せつけている。
開幕のイラン戦から、髙橋は石川の対角に入るアウトサイドヒッターに抜擢された。アジア最大のライバルに対しても得意のレシーブはもちろん、スピードを活かしたバックセンターからのバックアタックも決め、勝利に貢献。試合後は日本バレーボール協会の公式インスタグラムで「勝つことができてすごくいい経験になりました」と述べるなど、着実な手ごたえをつかんでいる。
加えて、前述の通りこの大会はメンバーを固定することなく、各ポジションでさまざまな選手を起用している。そのため髙橋もスタメンだけでなく途中出場するケースも時には見られたが、激戦となった3試合目のロシア戦も終盤に投入され攻守で活躍。フルセット、さらにはデュースへ突入した最後の最後、現役早稲田大学生の大塚達宣がサーブで崩したところを自らダイレクトスパイクで勝利を決めるなど、“持ってる”男ぶりも発揮した。
特に随所で光るのが、今季から新キャプテンとなった石川祐希の攻守に渡る活躍だ。石川は現在総得点ランキングで全体の3位につけ、アタックランキングも3位、ベストレシーバーランキングでも5位と、世界最高峰のイタリア、ミラノで戦う実力をこれ以上ない形で残している。
ここぞという場面での勝負強さが光る石川の活躍はさすがの一言に尽きるが、日本の好調を支える選手がもう1人いる。攻守に渡って存在感を発揮している現役大学生の19歳、髙橋藍だ。
2020年1月、東山高(京都)の主将でエースとして出場した春高バレーを初制覇。日本体育大学に進学し、12月の全日本インカレでは1年生エースとして堂々の活躍を見せ、チームを準優勝へと導いた。高校時代から憧れの選手として石川の名を挙げて来たこともあり、石川同様にクレバーなプレーや、前衛、後衛、どこからでもスパイクを打つ攻撃力もさることながら、髙橋の武器は何といっても守備力。
小学生の頃から兄の影響でバレーボールを始めるも、当時は身長が低く、リベロを経験してきたことでレシーブ力が磨かれた。高校時代や大学の指導者が絶賛するだけでなく、髙橋にとっては憧れの石川も「髙橋選手のサーブレシーブを見て学ぶことが多い」と称するように、今やチーム1の守備力を誇る選手と言っても過言ではない。
アンダーカテゴリーでも日本代表に選出されることはなく、国際試合は5月1、2日の中国との親善試合が初めて。しかし初の大舞台となる試合で、イタリアから帰国直後で自主隔離中だった石川を欠く中、髙橋は期待以上の活躍を見せた。開始直後こそ、相手の高さを前にブロックで屈する場面も見られたが、すぐさま対応。ネーションズリーグが始まってからも、試合出場を重ね、日々、試合の中で進化する姿を見せつけている。
開幕のイラン戦から、髙橋は石川の対角に入るアウトサイドヒッターに抜擢された。アジア最大のライバルに対しても得意のレシーブはもちろん、スピードを活かしたバックセンターからのバックアタックも決め、勝利に貢献。試合後は日本バレーボール協会の公式インスタグラムで「勝つことができてすごくいい経験になりました」と述べるなど、着実な手ごたえをつかんでいる。
加えて、前述の通りこの大会はメンバーを固定することなく、各ポジションでさまざまな選手を起用している。そのため髙橋もスタメンだけでなく途中出場するケースも時には見られたが、激戦となった3試合目のロシア戦も終盤に投入され攻守で活躍。フルセット、さらにはデュースへ突入した最後の最後、現役早稲田大学生の大塚達宣がサーブで崩したところを自らダイレクトスパイクで勝利を決めるなど、“持ってる”男ぶりも発揮した。