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格闘技・プロレス

「最強じゃないといけない」朝倉未来、失意の敗北から一夜が明けて現役続行へ!「格闘家は本当に命を削ってる…」

THE DIGEST編集部

2021.06.14

技巧とタフさを兼ねたクレベルに屈した未来が、今後について自身の考えを明らかにした。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

技巧とタフさを兼ねたクレベルに屈した未来が、今後について自身の考えを明らかにした。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

 ショッキングな敗戦だった。

 6月13日、総合格闘技団体「RIZIN」のビッグマッチ『RIZIN 28』が東京ドームで開催され、大注目の大トリで、クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)と対戦した朝倉未来(トライフォース赤坂)は、2ラウンド1分51秒に三角締めを極められ、まさかの失神負けを喫した。

 1ラウンド目は、得意のスタンドでの打撃で押し込んだ未来だったが、2ラウンド目は開始早々に捕獲される。すると、「毎日3、4時間は費やしている」というクレベルの三角締めをコーナーで極められた。

 意地でタップしなかった。だが、試合後に「自分の幻想が打ち砕かれた」と引退を示唆した未来の表情は、曇り切っていた。
 
 日本MMA界を牽引してきたエースの引退発言は小さくない波紋を広げたが、一夜が明け、他でもない本人が改めて心境を語った。14日に自身のYouTubeを更新した未来は、「今までで1番努力もしてきたし、後悔はない」とコメントし、「自分自身に落胆した。正直疲れたのもある」と続けた。

「格闘家って本当に命を削ってるんですよ。水抜きで4キロとか落として、脱水症状とかとうに超えてフラフラして(計量に行き)翌日に試合する。だから俺は格闘家全員をリスペクトしてる。それがキツいのもある」

 さらに「『まだ試合見たい』と言われてるし、試合から1日経って応援してくれてる多さを実感した」という未来は、「朝倉未来は最強じゃないといけないと思ったので、もうちょっと頑張ってみようかなと思います」と現役続行を宣言した。

 そして、「挑戦することって大事なんですよね。俺は今回失敗に終わったんですけど挑戦しないと成功はないので。失敗して笑う人もいるけどこの努力を認めてくれる人もいるし、俺はやらない方がカッコ悪いと思うので夢とかに挑戦してもらいたいですね」とメッセージを送った未来。日本格闘技界のカリスマは、再び頂点を目指すようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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