バレーボール

女子バレー日本代表が五輪前哨戦で躍動!部門別データで石川真佑が1位、籾井あきが2位に

THE DIGEST編集部

2021.06.22

2000年生まれの石川(左)と籾井(右)の活躍は、数字として表れている。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 バレーボール女子日本代表は、開幕まで1か月を切った東京五輪へ向け、前哨戦で確かな手応えを感じながら着々と準備を進めている。

 イタリア・リミニで開催中の東京五輪を控えた最後の国際大会、『ネーションズリーグ』は、現地時間6月20日に女子の予選ラウンドが終了した。世界ランキング上位16か国がしのぎを削った連戦で日本代表は、2セットダウンから大逆転で2勝を挙げるなどここ一番の勝負強さを見せ3位(12勝3敗)で予選を通過。米国(1位)、ブラジル(2位)とトルコ(4位)とともに準決勝進出を果たした。

 躍進の要因は、同大会を主催する国際バレーボール連盟公式HPの特設サイトで公開している選手のカテゴリー別ランキングが物語っている。

 まずは、石川真佑が並みいる海外選手を退けてレシーブ部門で1位を獲得。トップ3の中で出場セット数が最も少ないなか、総レシーブ308本、タッチ143本、成功151本を記録。20歳の新星はエラーをわずか14本に抑えた見事なパフォーマンスで、プロデビューから課題としていたレシーブ力が大きな進化を遂げたことを国際舞台で証明した。同カテゴリーでは古賀紗理那も6位にランクインしている。

 得点ランキングでは、古賀が6位、石川が9位、黒後愛が10位。アタックでも古賀が6位、石川が10位、黒後が11位と、大健闘している。両カテゴリーで同一国から複数の選手がトップ10入りを果たしたのは日本のみ。攻撃を担う3本柱の安定感がフィジカルで上回る海外勢を打破することを可能にしているようだ。3選手はサービスエースでも上位20位内にランクイン。成長著しい石川はなんと4部門でトップ10入りを果たしている。
 
 嬉しい驚きは、初の国際大会で堂々としたトスワークを披露している籾井あきが、セッターパフォーマンスランキングで2位にランクインしたことだろう。1位の選手より出場セット数が「8」少なかったこともあり首位の座を譲ったが、攻撃陣を生かす巧みなゲームメイクで決勝ラウンドへとチームを牽引したことは明らか。大会公式サイトが特集記事で取り上げるなど、才能を開花させた日本の若き司令塔に海外から大きな注目が集まっている。

 厳しい日程の大会で得た勝利の感触を味方に、主力陣は好調を維持。そして、最高の状態で東京五輪を迎えることができそうだ。

 日本代表は、日本時間6月24日午後11時から行なわれる準決勝で予選通過2位のブラジルと対戦する。火の鳥NIPPONは前回大会のファイナリストを相手にどんな戦いを見せてくれるのだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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