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格闘技・プロレス

「正直、メディアの力で負けている」彩羽匠がマーベラス復帰戦で“難敵”に激勝!スターダム参戦への覚悟を語る

どら増田

2021.07.20

自らの存在をアピールするかのような激闘を演じた彩羽。その充実ぶりは表情に表れていた。

自らの存在をアピールするかのような激闘を演じた彩羽。その充実ぶりは表情に表れていた。

 7月19日、長与千種が社長を務める女子プロレス団体「マーベラス」が、東京・後楽園ホールで『マーベラス旗揚げ5周年記念大会』を開催した。

 注目のメインイベントでは、昨年10月に右膝膝前十字靭帯、右膝内側側副靭帯、右膝外側半月板の損傷により、長期欠場を続けていた彩羽匠が9か月ぶりに復帰戦を行なった。全治10か月とも言われていた“エース”だが、医師も驚く驚異的な回復力で旗揚げ5周年大会に間に合わせた。

 本部席で長与千種、北斗晶が見守るなかで入場した彩羽はコーナーに昇ると一本指を突き上げ、自らの存在を力強くアピール。一方、対戦相手で、いまや完全に“問題児”と化した元付き人の響は、「お友達ちゃん」ことアンドラス宮城と共にGLEATのジャージで一緒に現れた。

 試合はアンドラスもあって場外戦で主導権を握った響ペースで進行。徹底した右ヒザ集中攻撃に苦戦を強いられた彩羽だったが、ニールキックをはじめ、様々なバリエーションのキックで応戦。途中、響の傍若無人なラフファイトに悶絶させられると膝にイス攻撃から、ドラゴンスクリュー、さらにダイビングセントーンと畳みかけられる。だが、マーベラスの“エース”はここから意地を見せた。

 雪崩式ブレーンバスターでお返し、スワントーンボムを炸裂。ここはカウント2で返されたものの、最後はキックのコンビネーションからランニングスリーを決めてカウント3をもぎ取った。
 
 試合後も騒動は続いた。バックステージで彩羽がコメントを出そうとした矢先、そこに乱入した響が、「ふざけんなよ! 何でウチがテメェに華を持たせなきゃいけねぇんだよ! ただじゃおかねーからな! 今日病院送りにならないだけでありがたいと思え!」と大荒れ。これを彩羽は、「おいっ! 病院行ってCT撮って来い!  頭打ってるからだよ! 自分は試合感はまだ戻ってないですけど、相手じゃない」と一蹴した。

 さらに彩羽は、会見で「無事リングに戻って来ることができました。自分はエースという言葉をつけてもらって、みんな狙って来ると思います。その座を奪われないように、必死に上に行きます」と強い覚悟を口にした。

「GAEAISM出られなかったし、橋本(千紘)選手、待ってるかどうかわからないけど、引っ張り出します。そしてスターダムの『5 STAR GP』。飛ばしすぎじゃないの? とか言われてますけど、大丈夫ですから! 正直、メディアの力では負けてます。なので自分がしっかり結果を残して話題をかっさらおうと思っています。それが自分が出る理由です。優勝して赤いベルトも獲って、しっかりマーベラスをガツンと上に持っていきます」

 待望のエースの復帰。これによってマーベラスは、女子プロレス界でより積極的に仕掛けていくのは間違いない。

◆マーベラス◆
『マーベラス旗揚げ5周年記念大会』
東京・後楽園ホール
▼メインイベント(30分1本勝負)
○彩羽匠(26分30秒 ランニングスリー)響●

取材・文●どら増田
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