現地7月18日に開催されたF1第10戦のイギリスGPは、メルセデスのルイス・ハミルトンの優勝に終わった。今季6戦ぶりの美酒で、通算99勝目を母国グランプリで達成。レース終了後は歓喜を爆発させ、ユニオンジャックを振りかざして満員の観衆の大声援に応え続けた。
【PHOTO】歴代の名車がずらり!!F1世界選手権で成功を収めたマシンを一挙に紹介!!
だが、レース自体はかなり後味が悪いものとなった。ポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を"病院送り"にしていたからだ。
スタート直後、いきなりフェルスタッペンと2番グリッドのハミルトンはサイド・バイ・サイドでせめぎ合う。そしてターン9のコプス・コーナーで両者は接触。フェルスタッペンはコースアウトしてタイヤバリアに突っ込み、なんとその衝撃は51Gにも達したという。マシンが大破したもののフェルスタッペン自身は自力で車を降り、大事をとって病院に直行した。
レースは赤旗で中断となり、再開後にハミルトンには10秒のペナルティーが科せられる。それでも最強王者は猛チャージでトップを走っていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)を終盤に抜き去り、見事に優勝。ドライバーズポイントで首位フェルスタッペンとの差を8に縮めたのである。
レッドブル側は当然、猛抗議。クリスチャン・ホーナー代表は「最速コーナーでインに強引に入ったのはルイスの判断ミス。あれは汚いドライビングで、受け入れがたい」と吐き捨て、精密検査ののちに退院したフェルスタッペンも「病院で喜びを爆発させる彼の姿を見たが、あの行為は礼儀を欠くものであり、スポーツマンシップに反するものだ。ルイスの危険な行為は正当化されてはならない」と糾弾した。
そして、翌日にはフェルスタッペンの父で元F1レーサーのヨス・フェルスタッペン氏も怒り心頭に想いをぶちまけた。オランダの全国紙『De Telegraaf』の取材に応え、次のようにまくし立てている。
「たった10秒のペナルティーだって? ふざけるな! 私が考えるかぎりでは、彼(ハミルトン)は失格処分になるべきだろ。マックスは彼にスペースを与えていたし、しっかり前方を走行していた。あそこからインに突っ込んでくるなんてあり得ないだろ!」
ハミルトン自身はフェルスタッペンの無事に安堵しつつも、「誰かが積極的過ぎると、こういうことが起こるもの。このことで僕から後ろに下がったり、積極性を弱めたりするようなことはない」と語り、謝意は示さなかった。メルセデスの公式サイトやSNSに人種差別的な書き込みが相次ぐなど、レースから数日が経過しても波紋は広がり続けている。
構成●THE DIGEST編集部
【関連動画】右リアが吹っ飛び、タイヤバリアに激突…フェルスタッペンとハミルトンの接触シーンはこちら
【PHOTO】歴代の名車がずらり!!F1世界選手権で成功を収めたマシンを一挙に紹介!!
だが、レース自体はかなり後味が悪いものとなった。ポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を"病院送り"にしていたからだ。
スタート直後、いきなりフェルスタッペンと2番グリッドのハミルトンはサイド・バイ・サイドでせめぎ合う。そしてターン9のコプス・コーナーで両者は接触。フェルスタッペンはコースアウトしてタイヤバリアに突っ込み、なんとその衝撃は51Gにも達したという。マシンが大破したもののフェルスタッペン自身は自力で車を降り、大事をとって病院に直行した。
レースは赤旗で中断となり、再開後にハミルトンには10秒のペナルティーが科せられる。それでも最強王者は猛チャージでトップを走っていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)を終盤に抜き去り、見事に優勝。ドライバーズポイントで首位フェルスタッペンとの差を8に縮めたのである。
レッドブル側は当然、猛抗議。クリスチャン・ホーナー代表は「最速コーナーでインに強引に入ったのはルイスの判断ミス。あれは汚いドライビングで、受け入れがたい」と吐き捨て、精密検査ののちに退院したフェルスタッペンも「病院で喜びを爆発させる彼の姿を見たが、あの行為は礼儀を欠くものであり、スポーツマンシップに反するものだ。ルイスの危険な行為は正当化されてはならない」と糾弾した。
そして、翌日にはフェルスタッペンの父で元F1レーサーのヨス・フェルスタッペン氏も怒り心頭に想いをぶちまけた。オランダの全国紙『De Telegraaf』の取材に応え、次のようにまくし立てている。
「たった10秒のペナルティーだって? ふざけるな! 私が考えるかぎりでは、彼(ハミルトン)は失格処分になるべきだろ。マックスは彼にスペースを与えていたし、しっかり前方を走行していた。あそこからインに突っ込んでくるなんてあり得ないだろ!」
ハミルトン自身はフェルスタッペンの無事に安堵しつつも、「誰かが積極的過ぎると、こういうことが起こるもの。このことで僕から後ろに下がったり、積極性を弱めたりするようなことはない」と語り、謝意は示さなかった。メルセデスの公式サイトやSNSに人種差別的な書き込みが相次ぐなど、レースから数日が経過しても波紋は広がり続けている。
構成●THE DIGEST編集部
【関連動画】右リアが吹っ飛び、タイヤバリアに激突…フェルスタッペンとハミルトンの接触シーンはこちら