開会式を無事に終え、ついに本格スタートした東京オリンピック。その初日に今大会最初の金メダリストが誕生した。

　７月24日に行なわれた射撃女子エアライフル決勝で、中国の楊倩がアナスタシア・ガラシナ（ROC）を破って優勝。見事にキャリア初の金メダルを掴んだ。

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　決勝は、ハイレベルな争いとなった。ともに満点の10.9点に近い10点台後半の点数を何度も撃ち合い、一歩も譲らない好ゲームを演じる。そんな緊張感のあるなかで迎えた最後の一発で、ガラシナが8.9点とミスショット。かたや楊倩は中心こそ外したものの、9.8点を叩き出して、見事に優勝を果たした。

　試合後、「こうして勝てたのが信じられない。本当に緊張していたから勝てたのが幸せ」と安堵の表情を浮かべた楊倩。そんな21歳の女王の勝利に母国メディアも歓喜している。
  　中国のポータルサイト『新浪体育』は、「楊倩が日本での大会で最初の金メダルを獲ったのだ」と絶賛した。

「彼女は東京オリンピックで中国代表としても、大会全体でも最初の金メダルを手にした。それもオリンピック記録となる251.8点を叩き出しての栄誉であり、どの競技よりも早く中国の５つ星の赤い旗（国旗）を一番上に掲げた」

　また、同メディアは「決勝はスリル満点だったが、最後の１ショットで決した。図抜けた精神力ととてつもない競争を勝ち抜けた楊倩は中国チームを勢いづけた」と、文字通り最後の最後まで分からなかった勝負を制した21歳を称えた。

構成●THE DIGEST編集部

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