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「苦しい時に這い上がれた」桃田賢斗が無観客五輪への想いを吐露。多くの想いを胸に戦う“覚悟”を記す【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.25

福島県の高校に通った桃田。2011年の東日本大震災での被災者でもある自身の経験をふまえて「復興五輪」への想いを語った。(C)Getty Images

福島県の高校に通った桃田。2011年の東日本大震災での被災者でもある自身の経験をふまえて「復興五輪」への想いを語った。(C)Getty Images

 開会式で五輪旗を運ぶ大役を担ったバドミントン男子シングルスの桃田賢斗は、25日の初戦を前に現在の心境を自身のツイッターに記した。

 現在、バトミントン男子の世界ランク1位でもある王者は「本来であれば、海外の数多くの人々が日本の良さでもあるおもてなしの心、日本の伝統や歴史など日本の文化を感じてもらえる大会になっていたと思います」と複雑な心境を明かし、次のように続けた。

「コロナで状況も変わり、僕らアスリートにとっても、どのように発信していいのか難しいのも事実です。観客の声援を聞く事で、苦しい時に何度も這い上がれた事も多かった。だからこそ共に同じ場で戦いたかった」

 2011年3月11日の東日本大震災からの復興を世界に伝えると強調して始まった今大会。震災時、福島県の富岡高校に在籍した桃田は、「震災時も地域の人や関係者がバドミントンを出来る環境を準備してくださったり、今に至るまで、色々な事が起きたときに支えてくれたのは家族や周りのサポートしてくれる関係者や仲間だった」と感謝を口にした。
 
 25日18時からアメリカのティモシー・ラム(世界ランク88位)と対戦する予定の26歳は、最後には意気込みを記している。

「アスリートとして、僕はこの大会に感謝の心を持ち、無観客であっても、皆さんと共に戦っている事を忘れずにコートに立ちます。TVやメディアを通じて応援お願いします。この五輪ぜひ僕らアスリートを応援してください。よろしくお願いします」

 世界王者は初戦でどの様な戦いを見せてくれるだろうか。多くの覚悟を背負いコートに立つ桃田のパフォーマンスに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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