7月24日、柔道男子60キロ級の決勝が行なわれ、高藤直寿が台湾の楊勇緯を下して、今大会の日本人金メダリスト第1号となった。
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ゴールデンスコア方式の延長戦の末、相手の反則(指導3つ)によって勝利を飾った高藤は、「渋い試合をした。でも、あれが僕です」と自虐的なコメントを残し、日本男子柔道の井上康生監督は、相手だけでなく審判の傾向までも研究尽くしての勝利に、「高藤にしかできない柔道を貫いた上での勝利」と称賛した。
2016年のリオデジャネイロ・オリンピックで銅メダルに終わって涙を流してから5年後、見事なリベンジを果たした28歳に対しては、海外のメディアも注目。米国のテレビ局『NBC』は「スタンドにファンはいなかったが、母国の国民が見守る中でタカトウが金メダルを獲得。単なる金メダルではない。日本で生まれた競技である柔道での金メダルである。そして彼は、東京で金メダルを獲得した最初の日本選手となった」と伝えている。
『AP通信』は「先に女子48キロ級の決勝を戦ったトナキが敗れていたが、タカトウは愛する国技・柔道の初日において、日本チームに2度目の“悲劇”をもたらすことはなかった」と綴り、さらに「カリスマ的なタカトウの成功が、コロナや五輪にまつわる数々のスキャンダルに落ち込んでいた日本に、興奮を与えたことだろう」とも続けた。
英国の公共放送『BBC』も日本国内の情勢に関連付け、「体操のウチムラや水泳のセトが予選落ちという悲惨な思いをした大会初日、日本武道館での28歳の勝利は、今なお多くの国民が開催に反対している今大会において、日本がこれを祝える理由があることを示した」と報じている。
フランスでは、スポーツ紙『L’Equipe』が「リオの銅メダリストにして、2017、18年の世界王者が、柔道の聖地で究極の賞を手にした」、専門メディア『FRANCE24』は「タカトウの勝利は、日本発祥の競技における日本の強さを改めて浮き彫りにした。武道やコンサートのメッカである武道館に観客の姿はなかったが、彼は喜びの涙に咽んだ」と、それぞれ綴った。
一方、柔道専門メディアの『JudoInside.com』は「決勝はポイントなしで反則判定の決着と、決してエキサイティングなものではなかったが、相手に決して何も与えない、というタカトウの強い意志が見られた」と、ポジティブにその戦いぶりを振り返っている。
そして最後に国際柔道連盟(IJF)は公式サイトで、「我々は新しいチャンピオンが誕生したことを忘れないだろう。本当に素晴らしい。ヨシヒサは、日本のメダル獲得の先陣を切るという明確な目標を掲げ、それを実現した。それは簡単なことではなかったはずだが、彼は軽量級の世界王者となった」と賛辞を送った。
構成●THE DIGEST編集部
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ゴールデンスコア方式の延長戦の末、相手の反則(指導3つ)によって勝利を飾った高藤は、「渋い試合をした。でも、あれが僕です」と自虐的なコメントを残し、日本男子柔道の井上康生監督は、相手だけでなく審判の傾向までも研究尽くしての勝利に、「高藤にしかできない柔道を貫いた上での勝利」と称賛した。
2016年のリオデジャネイロ・オリンピックで銅メダルに終わって涙を流してから5年後、見事なリベンジを果たした28歳に対しては、海外のメディアも注目。米国のテレビ局『NBC』は「スタンドにファンはいなかったが、母国の国民が見守る中でタカトウが金メダルを獲得。単なる金メダルではない。日本で生まれた競技である柔道での金メダルである。そして彼は、東京で金メダルを獲得した最初の日本選手となった」と伝えている。
『AP通信』は「先に女子48キロ級の決勝を戦ったトナキが敗れていたが、タカトウは愛する国技・柔道の初日において、日本チームに2度目の“悲劇”をもたらすことはなかった」と綴り、さらに「カリスマ的なタカトウの成功が、コロナや五輪にまつわる数々のスキャンダルに落ち込んでいた日本に、興奮を与えたことだろう」とも続けた。
英国の公共放送『BBC』も日本国内の情勢に関連付け、「体操のウチムラや水泳のセトが予選落ちという悲惨な思いをした大会初日、日本武道館での28歳の勝利は、今なお多くの国民が開催に反対している今大会において、日本がこれを祝える理由があることを示した」と報じている。
フランスでは、スポーツ紙『L’Equipe』が「リオの銅メダリストにして、2017、18年の世界王者が、柔道の聖地で究極の賞を手にした」、専門メディア『FRANCE24』は「タカトウの勝利は、日本発祥の競技における日本の強さを改めて浮き彫りにした。武道やコンサートのメッカである武道館に観客の姿はなかったが、彼は喜びの涙に咽んだ」と、それぞれ綴った。
一方、柔道専門メディアの『JudoInside.com』は「決勝はポイントなしで反則判定の決着と、決してエキサイティングなものではなかったが、相手に決して何も与えない、というタカトウの強い意志が見られた」と、ポジティブにその戦いぶりを振り返っている。
そして最後に国際柔道連盟(IJF)は公式サイトで、「我々は新しいチャンピオンが誕生したことを忘れないだろう。本当に素晴らしい。ヨシヒサは、日本のメダル獲得の先陣を切るという明確な目標を掲げ、それを実現した。それは簡単なことではなかったはずだが、彼は軽量級の世界王者となった」と賛辞を送った。
構成●THE DIGEST編集部
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