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「金メダルの主人公になった」阿部兄弟の同日優勝に海外メディアの称賛止まず【東京五輪】

中村光佑

2021.07.26

柔道史上初となる五輪の同日兄妹優勝を成し遂げた2人に対して海外メディアからも惜しみない称賛の声が届いている。写真:真野慎也(JMPA代表撮影)

 7月25日、日本武道館にて行なわれた東京オリンピック柔道で、男子66キロ級の阿部一二三(パーク24)と女子52キロ級の阿部詩(日体大)がそれぞれ優勝を果たし、史上初となる兄妹での同日金メダル獲得の偉業を達成した。

 この歴史的快挙に、海外メディアからの賛辞が止まらない。

 韓国のスポーツ紙『スポーツ朝鮮』は、「日本の柔道スター、阿部一二三と詩兄妹、同じ日に優勝!」という見出しで、「最初に笑ったのは妹の詩だった。彼女は決勝戦でブシャールと8分間の決闘の末、押さえ込みで金メダルを獲得した」と報道。

 続けて同紙は「詩が見守る中で畳に上がった一二三は、準決勝でアン・バウルに勝利したバザー·マグベラシュビリとの決勝戦で終始試合の主導権を握った。 先に技ありを獲得した一二三は、マルクベラシュビリの攻勢に耐え抜き、最後には金メダルの主人公になった」と伝えている。
 
 また、フランス語国際ニュースネットワーク『TV5MONDE』は、「日本の阿部一二三、妹の優勝の数分後に五輪王者に」と大々的に銘打ち、「23歳の阿部一二三は、2017年と2018年の2つの世界タイトルにオリンピックの金メダルを加えた。21歳の詩は、2018年と2019年の2つの世界王座に加えて、オリンピック王者になった」と兄妹での快挙達成を称えた。

 すでにメダルラッシュとなっている日本柔道。ここから先も各階級でさらなるオリンピックチャンピオンが誕生することを期待したい。

文●中村光佑

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