その他

「スケートボードの可能性を示した!」13歳西矢椛の“日本最年少金メダル”に米放送局も驚愕!「長いトンネルの終わりに光が」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.26

史上最年少記録を更新した13歳の西矢。突如現れた13歳のニューヒロインに世界が熱い視線を送っている。(C)Getty Images

 東京五輪4日目の7月26日、スケートボード・ストリート女子で西矢椛が15.26点をマークし、見事に金メダルを獲得。13歳10か月での頂点は、1992年バルセロナ大会競泳女子200メートル平泳ぎで優勝した岩崎恭子の14歳6日を抜き、日本史上最年少記録となった。

 予選を4点台を2つ揃えるスケーティングで発進した西矢は、決勝でも世界のライバルたちとの熾烈な争いを制した。表彰台には、西矢と同学年のライッサ・レアウ(ブラジル)、16歳の中山楓奈が並び、平均年齢14歳というフレッシュな顔ぶれとなった。

 あまりにも若いニューヒロイン誕生に、海外でも賛辞の声が後を絶たない。同競技を「何十年もの間、男子スケートボードの影に隠れていた」と表現した米放送局『ESPN』は、「この大胆で先駆的な女性たちの未来は、月曜の東京大会でかつてないほど明るく見えた」と今大会を振り返っている。
 
 さらに、今回の結果を受けて「どれだけの若い女性が視聴していたかは想像に難くない」と言及すると、これから同競技を始めようとしている子どもたちへの影響について「少女たちは、大阪出身の13歳の少女をスケートボードの可能性を示すオリンピックサイズの例として挙げるだろう」と指摘している。

 正式にスケートボードが五輪競技として加わったこの東京五輪は「長いトンネルの終わりにある光のように感じた人もたくさんいた」という。そんな中で今回の盛り上がりには、さらなる喜びを感じる選手も多いようで、同メディアはアメリカ代表として出場したマライア・デュランの言葉で記事を締めくくった。

「ゲーム全体が変わるだろう。スケートを始めたいと両親と話している多くのスケーターにとって、少なくとも1つの扉を開いた。今日、すでに500人くらいの少女がボードを手にしていても不思議ではない」

 初の五輪で世界に衝撃を与えた西矢。今後も彼女の活躍とともに、同競技の行方からも目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部