7月26日に日本武道館にて行なわれた東京オリンピック男子柔道の73キロ級で、リオデジャネイロ五輪の金メダリスト、大野将平(旭化成)が連覇を達成した。
今大会、全競技の日本選手の中で「最も金メダルに近い男」とも評された柔道界の絶対エースは、準決勝まではすべて1本勝ち。ただ、準決勝と決勝は延長戦に持ち込まれるなど、打倒・大野で臨んできたライバルたちに苦戦を強いられた試合もあった。
それでも、プレッシャーを跳ねのけて金メダルを手にした大野は、連覇達成をこう振り返った。
「リオの時は若さと勢いで勝ちましたが、5年経って、研究されるなかで、初めて我慢と自分のスタイルで勝ち取った金メダルだと思います」
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「昔の自分だったら心が折れていた。準決勝、決勝と延長戦で、感じたことのない恐怖を感じた。一瞬で勝負が終わってしまう。そういう中で戦っていました」
それでも目標を達成し、「2013年から9年間代表で戦ってきましたが、いまやっと胸を張って時代を作ったと、歴史を作ったと言えるんじゃないかなと思います」と、誇らしげに語った大野。"最強王者"は最後まで冷静だった。
取材・文●江國 森(THE DIGEST編集部)
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今大会、全競技の日本選手の中で「最も金メダルに近い男」とも評された柔道界の絶対エースは、準決勝まではすべて1本勝ち。ただ、準決勝と決勝は延長戦に持ち込まれるなど、打倒・大野で臨んできたライバルたちに苦戦を強いられた試合もあった。
それでも、プレッシャーを跳ねのけて金メダルを手にした大野は、連覇達成をこう振り返った。
「リオの時は若さと勢いで勝ちましたが、5年経って、研究されるなかで、初めて我慢と自分のスタイルで勝ち取った金メダルだと思います」
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