7月25日、柔道の女子52キロ級で阿部詩が、男子66キロ級では阿部一二三がそれぞれ優勝。兄妹での同一大会での金メダル獲得は、史上初の快挙だった。
決勝で延長戦の末にフランスのアマンディーヌ・ブシャールに一本勝ちし、ひと足先に妹が世界の頂点に立つと、その約30分後にバジャ・マルグベラシビリ(ジョージア)との決戦に臨んだ兄は、大外刈りで技ありを奪って勝利。兄妹としての悲願を成就させ、妹は「兄とふたりで金メダルを取ろうという気持ちが強かったから、優勝できたと思う」、兄は「目標を達成できた」と喜びを表わすとともに、「大変な時期に五輪を開催してもらってありがたい」と感謝の言葉も残している。
これまでの五輪(夏冬合わせて)では、2018年平昌大会のスピードスケート団体追い抜きで高木菜那・美帆の姉妹が金メダルを獲得。また、個人競技では1968年メキシコシティ大会の重量挙げフェザー級で三宅義信が金メダル、弟の義行が銅メダルを獲得し、2004年アテネ大会レスリング63キロ級でも伊調馨が金メダル、48キロ級で姉の千春が銀メダルを獲得しているが、今回、新たな歴史が生まれることとなった。
この快挙を、世界各国のメディアも報道。米国の『NBC』は「ハリウッド映画でもあり得なさそうなストーリーが、五輪で実現した」と伝え、『metro』は「高藤直寿が日本に初の金メダルをもたらした翌日のこの偉業は、柔道発祥の地である開催国・日本の強さをより強調した」と綴った。また『RAW STORY』は、五輪において兄弟が個人競技で同日に金メダルを獲得したのは初めてだと報じた他、柔道が64年東京大会で種目として採用されて以降、日本の金メダル獲得が通算42個に達し、これは世界最多であることを紹介した。
フランスの『Le Monde』は「信じられない“賭け”が的中した」と表現し、「同日に金メダルを獲得した兄妹は、五輪の歴史を作った。彼らが家族での食事をする際に、何を話題にするかは言うまでもない……」と、独特の言い回しで記事を締めている。
「愛する人と一緒に金メダルを手にすることがどんなものなのか、想像できるだろうか?」と綴ったのは、スペインの『MARCA』。「五輪に出場するのはユニークな経験だが、兄弟姉妹で出場するのは夢である」とし、「52キロ級の絶対的な支配者」である詩と、「妹とは違うストーリーを描き、予選で丸山城志郎との激闘を制してきた」一二三の、“共同作業”を称賛した。
最後に、国際柔道連盟(IJF)は公式サイトで「歴史的な1日だ。同じ日に2人の阿部が表彰台に上がるのを見るのは、何とも象徴的である。技術と戦術に長け、柔道のイメージを高める2人のマスターが存在する。日本は、2つの美しい金メダルを獲得した。勤勉さと情熱と才能で金メダルを獲得する……これが柔道とスポーツである。2021年7月25日は、互いを称え合う姉妹が五輪王者となった日として永遠に刻まれる」と2人対して賛辞を贈っている。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】兄妹揃って同日に金メダル獲得!阿部一二三&詩の激闘と輝く笑顔を厳選ショットで振り返り!
決勝で延長戦の末にフランスのアマンディーヌ・ブシャールに一本勝ちし、ひと足先に妹が世界の頂点に立つと、その約30分後にバジャ・マルグベラシビリ(ジョージア)との決戦に臨んだ兄は、大外刈りで技ありを奪って勝利。兄妹としての悲願を成就させ、妹は「兄とふたりで金メダルを取ろうという気持ちが強かったから、優勝できたと思う」、兄は「目標を達成できた」と喜びを表わすとともに、「大変な時期に五輪を開催してもらってありがたい」と感謝の言葉も残している。
これまでの五輪(夏冬合わせて)では、2018年平昌大会のスピードスケート団体追い抜きで高木菜那・美帆の姉妹が金メダルを獲得。また、個人競技では1968年メキシコシティ大会の重量挙げフェザー級で三宅義信が金メダル、弟の義行が銅メダルを獲得し、2004年アテネ大会レスリング63キロ級でも伊調馨が金メダル、48キロ級で姉の千春が銀メダルを獲得しているが、今回、新たな歴史が生まれることとなった。
この快挙を、世界各国のメディアも報道。米国の『NBC』は「ハリウッド映画でもあり得なさそうなストーリーが、五輪で実現した」と伝え、『metro』は「高藤直寿が日本に初の金メダルをもたらした翌日のこの偉業は、柔道発祥の地である開催国・日本の強さをより強調した」と綴った。また『RAW STORY』は、五輪において兄弟が個人競技で同日に金メダルを獲得したのは初めてだと報じた他、柔道が64年東京大会で種目として採用されて以降、日本の金メダル獲得が通算42個に達し、これは世界最多であることを紹介した。
フランスの『Le Monde』は「信じられない“賭け”が的中した」と表現し、「同日に金メダルを獲得した兄妹は、五輪の歴史を作った。彼らが家族での食事をする際に、何を話題にするかは言うまでもない……」と、独特の言い回しで記事を締めている。
「愛する人と一緒に金メダルを手にすることがどんなものなのか、想像できるだろうか?」と綴ったのは、スペインの『MARCA』。「五輪に出場するのはユニークな経験だが、兄弟姉妹で出場するのは夢である」とし、「52キロ級の絶対的な支配者」である詩と、「妹とは違うストーリーを描き、予選で丸山城志郎との激闘を制してきた」一二三の、“共同作業”を称賛した。
最後に、国際柔道連盟(IJF)は公式サイトで「歴史的な1日だ。同じ日に2人の阿部が表彰台に上がるのを見るのは、何とも象徴的である。技術と戦術に長け、柔道のイメージを高める2人のマスターが存在する。日本は、2つの美しい金メダルを獲得した。勤勉さと情熱と才能で金メダルを獲得する……これが柔道とスポーツである。2021年7月25日は、互いを称え合う姉妹が五輪王者となった日として永遠に刻まれる」と2人対して賛辞を贈っている。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】兄妹揃って同日に金メダル獲得!阿部一二三&詩の激闘と輝く笑顔を厳選ショットで振り返り!
関連記事
- 「静かにしてもらえますか?」阿部兄妹を祝福した菅首相のSNSにファンから不満の声。一方で「開催して良かった」と感謝の言葉も【東京五輪】
- 「アベ一家は金色に染まった」“オリンピック史上初”の快挙を成し遂げた阿部兄妹に欧州メディアも驚嘆【東京五輪】
- 「日本の組織委員会は嘘をついた」猛暑下での五輪開催を米メディアが厳しく糾弾!「アスリートが代償を支払っている」【東京五輪】
- 韓国メディアが根拠なき言いがかり…メダリストに贈られる“ビクトリーブーケ”に「懸念が少なからずある」【東京五輪】
- 「日本人は理解してくれている」来日中の米記者が“自動販売機”の性能に感激!「今までに使った最高の20ドルだ」【東京五輪】