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「2020年なら全種目で金もあったのに」200バタフライも決勝逃した“落日の王者”・瀬戸大也に海外メディアも失意【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.27

400メドレーに続く決勝逸の瀬戸。専門メディアもまさかの事態に驚きを隠しきれないようだ。(C)Getty Images

400メドレーに続く決勝逸の瀬戸。専門メディアもまさかの事態に驚きを隠しきれないようだ。(C)Getty Images

 この男の悪夢はまだ覚めないようだ。

 東京オリンピック2020は7月27日、男子200mバタフライ準決勝が行なわれ、瀬戸大也は1分55秒50で2組7位に沈み、全体11位で決勝進出を果たせなかった。瀬戸は24日にも400m個人メドレーで決勝に進めず、まさかの結果が続いている。

 24日のメドレーでは最後の自由形に入るまでリードを保ちながら、決勝を見据えた体力温存策が裏目に出て、自ら作戦の失敗を認めた。しかし26日のバタフライ予選を終えると、「流したという表現になるけど、余力を持って予選を泳ぐのが自分の戦い方。ネットでいろいろなことを言われてむかつきますけど、パワーに変えたい」として、やや憤った様子も見受けられた。

 その怒りを力に変えたいところだったが、結果は先の通り無情な形に終わり、「メチャクチャ流れが悪い」として、残す200m個人メドレーにも暗雲が漂っている。
 
 瀬戸のここまでの“失敗”には、海外メディアも驚きを覚えたようだ。競泳専門メディア『SwimSwam』のブレイデン・キース記者は「ダイヤ・セトが再び決勝進出を逃した」と速報すると、こう続けた。「2020年最初の頃、セトは出場するすべての種目で金メダルを獲得するように思われた。しかし今や、彼はいずれも決勝に進めないかもしれない」。

 2019年世界水泳にて、瀬戸は200m個人メドレー日本人初の金メダルを獲得した。さらに200mバタフライも銀、400mメドレーは金と、オリンピックと同じ種目で世界ナンバーワンに限りなく近い位置にいたのだ。さらに短水路の世界記録も樹立するなど、その道は明るく見えていた中、コロナ禍で東京オリンピックが延期すると、スキャンダル問題などで自身の数字も思うように伸びなくなった。

 キース記者の「すべての種目で金メダル」との言葉は、1年半前の誰もが思っていたものだろう。しかし、今では決勝進出すらできずに、落胆の声が上がっている。最後の種目で復活となるか、期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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