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「信じ難い光景だ」張本智和のまさかの敗北に海外メディアも驚き隠せず「中国に対抗できる唯一の存在が脱落した」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.28

4回戦でまさかの敗北を喫した張本。金メダルの有力候補だっただけに、海外メディアも驚きをもって報じている。(C)Getty Images

 日本卓球界が誇る若きエースが、頂点へと向かう道中で早すぎる敗北を喫した。

 男子シングルスの金メダル候補の1人として東京五輪に臨んだ張本智和は、4回戦でスロベニア代表のダルコ・ヨルジッチと激突。世界ランキング4位の張本に対し、ヨルジッチは同28位。順当にいけば勝てるはずの相手だった。

 しかし張本は出足から動きが鈍く、第6ゲームを終えた時点で3-3と五分の展開に。そして迎えた第7ゲームを7-11で落とし、準々決勝にすら届かずシングルスの舞台から姿を消すことになってしまった。

 この番狂わせを、海外メディアも驚きをもって報じている。ITTF(国際卓球連盟)は「東京で信じ難い光景が続いている」と見出しを打ち、「日本の人気選手であり、10代でセンセーションを巻き起こしているトモカズ・ハリモトは、男子シングルスのベスト16で7ゲームの末に悲劇的に打ち負かされた」と報道。また『TableTennisDaily』は「ここ東京で信じられない光景!ヨルジッチがホスト国の人気選手ハリモトを4-3で撃破する大逆転劇が起きた」と綴った。
 
 そのほか、ETTU(欧州卓球連合)も「歴史的結果:ヨルジッチがハリモトを退け、日本のメダル獲得計画を阻止」と報道。また、スロベニアの五輪チームはTwitterに「ヨルジッチが第3シードである日本のハリモトを第7ゲームの末に下し、大きな驚きをもたらした」と投稿し、「スロベニア人として初めて五輪の卓球競技でベスト8に入った。おめでとう!」とヨルジッチを称賛した。

 はたして、張本の消えた男子シングルスはどのような結末を迎えるのだろうか。ブラジルのスポーツジャーナリストのラファエル・スブライ氏が「馬龍と樊振東に対抗できる唯一の存在だったハリモトが脱落した」と評したように、中国勢が金メダルに輝く可能性は高そうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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