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「五輪史上最高の選手かもしれない」連覇を果たした大野将平に各国メディアも賛辞を惜しまず!敗れたライバルも「ベストな選手が勝った」と脱帽

THE DIGEST編集部

2021.07.28

憎らしいまでの強さで五輪連覇を達成した大野。「リオ五輪を終えてからの、苦しくて辛い日々を凝縮したような、そんな1日の戦いでした」と戦いを振り返った。(C)Getty Images

憎らしいまでの強さで五輪連覇を達成した大野。「リオ五輪を終えてからの、苦しくて辛い日々を凝縮したような、そんな1日の戦いでした」と戦いを振り返った。(C)Getty Images

 7月26日、東京オリンピックの柔道男子73キロ級決勝で、日本の大野将平がジョージアのラシャ・シャフダトゥアシビリを下し、前回リオデジャネイロ大会に続いて金メダルを獲得した。

 史上7人目(男子では4人目)となる五輪2連覇を目指し、2012年ロンドン大会の金メダリスト(66キロ級)にして前回の銅メダリストである同い年のライバルと対戦した大野は、4分間では決着がつかずに突入したゴールデンスコア方式の延長で、5分26秒に支釣込足から技ありを奪い、再び栄冠を手にした。

 激闘を終え、「リオ五輪を終えてからの、苦しくて辛い日々を凝縮したような、そんな1日の戦いでした」と語った彼はまた、試合後に天井を眺めていたことにも言及し、「29歳になり、ベテランと呼ばれるところまで来て、柔道の聖地、武道の聖地である日本武道館で試合ができることも少なくなってきていると理解しているので、この景色を焼き付けておこうと思いました」と、理由を明かしている。

 偉業を成し遂げた大野について、海外メディアも称賛の言葉を贈る。『AP』通信は「大野は日本柔道チームの中で、五輪史上最高の選手かもしれない。2度の五輪王者であるフランスのテディ・リネールでさえ、現在の大野ほど支配的ではない」と絶賛。シャフダトゥアシビリの「大野はとても強い。ベストな者が勝った」というコメントを紹介して、その勝利の妥当性を強調した。『AFP』通信は「大野がまたやってみせた。日本柔道最大のスターのひとりは、スリル満点なフィナーレで新たなタイトルを手にした」と報じている。
 
 米国の放送局『NBC』は「五輪金メダリスト同士のゴールデンスコアにもつれ込んだ一戦は見る者を失望させることなく、大野は2大会連続の栄光を手にした」、フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は「素晴らしい壮大な決勝の末に、日本人選手は見事な攻撃でライバルを驚かせた」、ベルギーのスポーツ専門チャンネル『sporza』は「予想通りに大野が金メダルを獲得。この日本人は前回大会から、他の追随を許さない存在となっている」と、それぞれ伝えている。

 また、スペインの日刊紙『El Comercio』は「カテゴリーで無敵の大野がプラン通りに勝ち進み、金メダルを再び獲得」と伝えた後、そのキャリアを振り返り、中学生までは目立つ選手ではなかったのが、大学に入る頃には偉大な才能を持つと見なされていたこと、そして「73キロ級のモーツァルト」「日本のリネール」、そしてMLBで活躍する日本の別のアイドルである大谷翔平と関連付けて「sho(w) time」と呼ばれていることなどを紹介した。

 最後に、国際柔道連盟(IJF)は「今日も大野の日だった。彼は柔道界のミケランジェロであり、レオナルド・ダ・ビンチだ。彼はこれからも、素晴らしい柔道ショーを提供することを楽しむことだろう。ショーはこれからも続いていく。それは、大野とともに」と、公式サイトにて最大級の賛辞を贈っている。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】大野将平が五輪連覇!柔道日本勢7人目の快挙達成までの死闘を激選ショットで振り返る!

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