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バレーボール

開幕2連勝でイタリア戦へ!バレー日本代表の中垣内監督、石川主将、エース西田が意気込み。太もも肉離れから復帰の西田は「7割の出来」【東京五輪】

北野正樹

2021.07.28

好調を維持する日本代表。イタリアを下して3連勝と行きたい。(C)Getty Images

好調を維持する日本代表。イタリアを下して3連勝と行きたい。(C)Getty Images

 東京五輪初戦のベネズエラ戦で29年ぶりに五輪での勝利を挙げ、カナダも下して開幕2連勝を挙げた「龍神NIPPON」。7月27日、中垣内祐一監督、石川祐希主将、エース西田有志がオンライン会見に応じ、28日のイタリア戦を前に意気込みを語った。

 連勝で好スタート切ったチームの手応えについて、中垣内監督は「幸先よく2連勝することが出来た。ネーションズリーグ(VNL)からなかなか調子が上がって来なかった西田の調子が上がってきた」と、西田の復調を一番に挙げた。さらに、VNL終盤戦で左太ももを肉離れしていたことを明かし「一昨日の練習から、彼らしいプレーが出来るようになった。涙ぐましい努力をしてきただけに、『西田、お帰り』と言いたい」と、前日のカナダ戦でチーム1の23得点を挙げた西田の復調を称えた。

 28日に対戦するのは、リオデジャネイロ五輪銀メダルで、世界ランキング4位のイタリア。VNLではフルセットの末、下した相手だが、中垣内監督は「VNLとはすべてが違うと言っていい。(ただ)正セッターが故障し、(エースで主将の)ザイツェフも調子がよさそうではない。面白い試合が出来そう」と善戦を誓った。
 
 石川主将は、スタートの2戦について「しっかりといいパフォーマンスが出せて、3-0、3-1で勝つことが出来た。残り試合もいい準備をしたい」。また、主将の役割として「結果を求められているので、結果を出せるようチームをまとめていきたい。やるべきことは明確になっているので、そこからそれないようにやるだけ。それぞれがベストのパフォーマンスを出しているのでいいかなと思う」と、選手の状態に手応えを感じ取っていた。

 選手村の部屋のテレビで他競技の試合を観戦し、刺激を受けている。「メダルを取ったスケボーの堀米雄斗さんや柔道の阿部兄妹が勝った試合を観て、『自分たちも負けてはいられない』と、モチベーションが上がった」という。

 一方、西田は5月8日に群馬・高崎アリーナで行なわれた有料の紅白戦で右足首をねん挫したことに加え、VNLで左太ももを肉離れ。「徐々に上がってきているが、まだ7割程度。痛みも若干残っている」と打ち明け、上に行くためにも、支えて下さった人たちのためにも、もっとストイックに取り組んでいきたい」と自分を追い込んでいた。

 日本代表男子の第3戦、イタリア戦は28日午後7時40分から始まる。

文●北野正樹(フリーライター)

【プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。関西運動記者クラブ会友。

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