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深夜0時50分に始まった優勝会見。上野由岐子は海外記者から「2028年は?」と問われ…【東京五輪】

江國 森(THE DIGEST編集部)

2021.07.28

13年前と同じく日本を金メダルに導いた上野。写真: JMPA代表撮影

 13年ぶりの金メダルを獲得したソフトボールの日本代表の公式会見が始まったのは、なんと日をまたぎ、深夜0時50分。鉄人・上野由岐子もさすがに疲れた表情を見せていた。

 宇津木麗華監督、藤田倭とともに登壇した上野は、まず次のようにコメントした。

「今回金メダルを取ることができ、またメディアにも注目してもらえると思います。(2024年のパリ五輪では)オリンピック種目でなくなりますが、どう(人気を)維持できるか、どれだけメジャーなスポーツであり続けるかが大事になってくると思うので、若い選手の育成を含め、さらにソフトボール界が盛り上がっていけるように尽力したいと思います」

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 また2008年の北京五輪の決勝でも投げ合ったアメリカのエース、モニカ・アボットについては、「13年前と同じように戦い合えたのは嬉しかった。良き友であり、良きライバルとして接しています」と語った。

 パリ五輪では種目から外れるソフトボールは、28年のロサンゼルス五輪での復活を目指している。海外の記者から「2028年のロサンゼルス・オリンピックで上野選手の姿が見られますか?」と質問を受けると、「そうですね… いまの私にはまだそこまで考えられないですけど…」と切り出し、こう続けた。

「やっぱり今日の試合でも、投げるのが好きだし、楽しかった。だからこそ、投げられるまで投げるという思いは強かった。その時まで投げていたら、再度マウンドに立つことがあるかもしれません」

 ここでようやく笑顔を見せた上野。7年後は46歳。このレジェンドなら、夢物語ではないだろう。

取材・文●江國 森(THE DIGEST編集部)

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