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体操・橋本大輝が男子総合で金メダル! 内村航平の連覇に続き、日本は三連覇! 北園丈琉は5位【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.28

団体銀メダルを獲得した橋本(左)と北園(右)が総合に登場。果たして結果は……?(C)Getty Images

 東京オリンピック2020は7月28日、体操男子総合が行われ、日本からは橋本大輝と北園丈琉が出場。橋本は金メダル、北園は5位と見事な結果を残した。

 前日は団体で銀メダルをもたらしたホープたち。19歳の橋本、18歳の北園はその高い総合力を武器に個人総合の舞台にもやってきた。予選1位の橋本はゆかからの王道ローテーションで回ると、G難度のリ・ジョンソンを決めるなど14.833の高得点をマーク。続くあん馬もE難度のアイヒホルンを成功させ、持ち味の柔軟性をいかんなく発揮した演技で2種目を終えてトップに立つ。

 北園は2種目時点で8位タイだったが、跳馬で6位に浮上すると、続く平行棒も年齢離れした安定感でスコアを出し、5位までやってきた。一方の橋本。3種目目のつり輪で技が認定されずに終わると、跳馬ではラインを出て減点につながり頭を抱えるなど、4位に後退することに。
 
  残り2種目、先に鉄棒の演技に入った北園が完璧な着地を決めて場内を沸かすと、この熱をもらった橋本は平行棒で技術と美しさを両立させる完璧な演技。15.300のハイスコアで3位に上げる。1位から4位までの0.601と超混戦。最後は橋本得意の鉄棒に命運が託された。

 まずは5位の北園がゆかへ。着地を2度もしっかり止め、笑顔で演技を終えた。そしてライバルが次々と決めて橋本にプレッシャーを与える中、ラストに向かう。優勝に必要なのは14.533点。ここまでの演技ができれば確実にクリアできる。すべての離れ技を決め、着地もドン! 橋本は優勝を確信してガッツポーズ、橋本だけではない全員が確信した瞬間だった。

 スコアは14.933。

 東京に新たなキングが誕生。橋本は2大会連続金メダルを獲得していた内村航平の意志を継ぎ、橋本が頂点に君臨した。


■橋本大輝
①ゆか:14.833
②あん馬:15.166
③つり輪:13.533
④跳馬:14.700
⑤平行棒:15.300
⑥鉄棒:14.933

■北園丈琉
⑥ゆか:14.566
①あん馬:14.500
②つり輪:13.500
③跳馬:14.666
④平行棒:15.066
⑤鉄棒:14.400
※丸数字が演技順