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「この0.103点差はすごく重みがある」惜しくも“金”に届かなかった体操ニッポンが語った“悔しさ”【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.26

わずか0.103点差の銀。頂点まではあと一歩だっただけに、4人の胸の内には誇らしさと悔しさが同居しているようだ。(C)Getty Images

わずか0.103点差の銀。頂点まではあと一歩だっただけに、4人の胸の内には誇らしさと悔しさが同居しているようだ。(C)Getty Images

 7月26日の男子体操の団体決勝で惜しくも銀メダルに終わり、2016年のリオ五輪に続く連覇を逃した日本代表。競技を終えた萱和磨、谷川航、北園丈琉、橋本大輝の4人が、銀メダルを掲げながら思いを語ってくれた。

 まず、4人の先頭を切ってインタビューに答えた萱の口からは「この夢の舞台を凄く楽しんだ」との言葉が出た。連覇が期待されていたとはいえ、4人とも五輪初出場というフレッシュなメンバーで銀メダルを手にしたのは立派のひと言。「結果悔しさもあるが、チーム日本としてはやることをやった。全員がミスなく演技をつなげたのはすごく価値があるし、見ている人に勇気や感動を与えられたと思う」と手ごたえを口にした。

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 続いてインタビューに答えた谷川も「跳馬では助走の途中から記憶がないまま、いつの間にか終わっていて、気が付くとガッツポーズをしていた」と夢心地。「楽しかったし緊張もしたし、凄く特別な試合だった」と大舞台での戦いを振り返った。

 だが、もちろん頂点に立てなかった悔しさは、全員が持っている。北園は「この銀メダルは一生忘れない。(2024年の)パリ五輪に向けての課題だと思うし、次は金メダルを取るしかないと思っている」と改めて意気込んだ。

 また、最後に鉄棒で完璧な演技を見せた橋本も「(団体総合の)五輪金メダルは(内村)航平さんでも1回しかとっていないので、初出場の僕たちにとって、0.103差での銀はすごく重みがある」と語る。3人がミスなく最後までつないでくれたことや、最後まで応援し続けてくれたことに大きな感謝を示しながらも、この結果については「僕も3人も悔しいと思っているので、パリにつなげられるようにしたい」と熱く語った。

 世界の頂点までは紙一重。今大会での経験を若き新星たちが今後に生かし、我々の胸をまた熱くしてくれることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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