７月29日に行なわれた東京オリンピックの柔道女子78キロ決勝で圧倒的ともいえる強さを発揮して優勝した浜田尚里（自衛隊体育学校）。その対戦相手となったマドレーヌ・マロンガの母国であるフランスのメディア『レキップ』が、決勝の模様を「浜田尚里にあっという間に敗れてしまった」という見出しで報じた。

　2019年に東京で開催された世界選手権ではマロンガが決勝で浜田を破っていたが、今回は浜田が勝利。記事では「マロンガは２年前に世界チャンピオンに輝いた時のような成功を収めることができず、浜田はリベンジに成功した」と新たなチャンピオン誕生を告げた。

　また決勝の内容に関しては、「このカテゴリーで世界最強ともいえる２人の柔道家の激突は、わずか１分ほどの短期間で終わってしまった。浜田はすぐに相手を抑え込み自由を奪った。マロンガはこの窮地から抜け出そうと奮闘したが、完璧に固定されてしまった。そして時計の針は最後の瞬間まで刻み続け、浜田の代名詞でもある技が成立した」とマロンガの完敗を伝えた。
  　同階級のライバルたちが徹底的に研究しているとう浜田の寝技。当然マロンガも対策は練っていたはずだが、「序盤はうまく守れたと思うけどその後が…。倒されても動けば起き上がれると思っていたけど結局は…。がっかりだわ」と同メディアに心境を語った。

　それでも同メディアは記事の最後に、「今回の銀メダルで、フランスチームは東京大会の表彰台に10回立ったことになり、そのうち半分は柔道で獲得したものだ」と柔道チームの健闘を称えている。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】４戦全て一本勝ちで金！柔道日本女子78キロ級に４大会ぶりの快挙をもたらした浜田尚里！