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柔道100キロ超級の原沢、リネールとの因縁対決に敗れメダル獲得ならず「もっとできることがあったかも」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.30

五輪2大会連続でのメダル獲得は叶わなかった…。(C)Getty Images

五輪2大会連続でのメダル獲得は叶わなかった…。(C)Getty Images

 7月30日に行なわれた東京オリンピック男子柔道100キロ超級の3位決定戦で、日本の原沢久喜(百五銀行)はテディ・リネール(フランス)と対戦。原沢が3つ目の指導を取られたことにより、反則負けでメダルを逃す結果となった。

 悲願の金メダルを目指して、人生を捧げて臨んだ今大会。準決勝ではルカシュ・クルパレク(チェコ)と戦い、延長戦の末に技ありを取られて敗れた。

 銅メダルをかけた3位決定戦では、リオデジャネイロ五輪の決勝で敗れたリネールとの因縁の対決に。5年前はなかなか組ませてもらえない中での敗北だったが、今回は積極的に組んでくるリネールに対して後手に回ってしまう原沢。

 原沢に指導2つ、リネールに1つという状況で延長戦に入り、5分4秒の時点で攻め手に欠く原沢に3つ目の指導が与えられ、反則負けとなった。
 
 この結果に、原沢は「ほんとにここまで色んな人に応援してもらって、色んな人に背中を押してもらってこの舞台に立つことができました。その中で、結果で恩返しできなかったこと、それにとても悔いが残ります」とコメント。

 準決勝、3位決定戦と続けて、攻め切れずに敗れてしまったような印象だったが、「もっとできることがあったかもしれない」と試合内容を悔やみつつ、「自分なりにここに向けての人生の決断をして、そして色んな人に応援してもらって、本当に幸せだったと思います」と、自身のこれまでの戦いを振り返った。

 なお、同日の女子78キロ超級では素根輝(パーク24)が決勝でイダリス・オルティス(キューバ)を破って金メダルを獲得。これにより、日本柔道はオリンピックでの最多金メダル数を更新し、2004年アテネ大会の金メダル8個を越えて、9個となった。

【東京五輪2020柔道金メダリスト】
高藤直寿/男子60kg級    
阿部一二三/男子66kg級    
大野将平/男子73kg級    
永瀬貴規/男子81kg級    
ウルフアロン/男子100kg級
阿部詩/女子52kg級    
新井千鶴/女子70kg級    
浜田尚里/女子78kg級  
素根輝/女子78kg超級

構成●THE DIGEST編集部

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