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「戻ってこられて本当に嬉しい」池江がラストレースで涙。競泳女子400メートルメドレーリレーは8位入賞【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.01

東京五輪ラストレースはメダルに届かず。だが、復活した池江は大きな一歩を刻んだ。(C)Getty Images

 池江璃花子の東京五輪が終わった。

 8月1日、競泳女子400メートルメドレーリレーの決勝が行なわれ、オーストラリアが五輪新記録の3分51秒60で金メダルを獲得。小西杏奈、渡部香生子、池江璃花子、五十嵐千尋の日本代表は3分58秒12で8位入賞という結果になった。

 メダルには届かなかったが、日本代表は達成感に満ちていた。先頭の背泳ぎで出場した小西は競技終了後、「このメンバーで泳げること、日本代表として戦えること、たくさんの人に応援してもらったことでもらった力を全部懸けて泳いだ」と力強く語った。また、第2泳者、平泳ぎの渡部も「初の五輪を最高のメンバーで泳ぐことができて良かった」、アンカー自由形を務めた五十嵐も「みんなで泳げただけでも幸せ。本当にいい形で終わることができて良かった」とそれぞれ振り返った。
 
 そして、第3泳者(バタフライ)を務めた池江は、レース終了直後から号泣。「凄いプレッシャーの中で決勝まで残ることができた」と達成感を口にした。また、「この5年間いろいろなことがあった」と、自身2度目の五輪に至る道程も改めて振り返った。

「一度はあきらめかけた東京五輪の舞台だったが、決勝の舞台で泳ぐことができてすごい幸せだなと思った。自分が出られるか分からない状況でここまで来て、無事にオリンピックが開催できて、戻ってくることができて本当に嬉しい」

 池江の東京五輪は終わったが、3年後にはパリ五輪も控えている。白血病からの復活という、あまりにも大きな一歩を刻んだ池江が、次はどんな雄姿を見せてくれるのか。今から楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部