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「よくここまでやってこれた」ケガを乗り越え、五輪のマットに立った土性沙羅。メダル逃すも「心から感謝したい」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.03

レスリング68キロ級3位決定戦。土性はフォール前負けを喫し、2大会連続のメダル獲得はならなかった。(C)Getty Images

レスリング68キロ級3位決定戦。土性はフォール前負けを喫し、2大会連続のメダル獲得はならなかった。(C)Getty Images

 8月3日、東京五輪のレスリング女子68キロ級の3位決定戦が行なわれ、日本の土性沙羅はウクライナのアラ・チェルカソワに敗戦。金メダルに輝いた16年リオに続く2大会連続のメダル獲得はならなかった。

 土性は今大会、初戦で2分7秒の敗退。連覇への道が絶たれたが、それでも切り替えて敗者復活戦で勝利。3位決定戦に駒を進めていた。しかし、18年世界選手権覇者の前に無念のフォール負けとなった。

「最後だったんで、思い切り攻めにいって銅メダルを獲るつもりだったんですけど、こういう結果になって。最後まで6分間戦いきれなかったので悔しいです」
 
 16年のリオ五輪から険しい道のりだった。18年に左肩を手術し、左ヒザも負傷。思うように試合に勝てず、苦しい時期を経て掴んだ五輪切符だった。試合後、土性は涙を拭って周囲への感謝を語った。

「試合内容もよくなかったんですけど、本当にここまでよくやってこれたなと…。周りの支えてくださった方に、本当に心から感謝したいです。負けが続いたり、ケガが続いたりいろいろあったんですけど、1人ではここまでこれなかったですし、心も折れそうな時もあったんですけど、いろいろな方に支えて応援してもらって、またオリンピックのマットに立てて戦うことができてよかったです」

 最後に、インタビュアーに2度目の五輪で得たものを問われると、「何倍も成長できた」と語った土性。「集大成」と位置づけた戦いを終え、マットを去った。

構成●THE DIGEST編集部

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