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「石川佳純は2試合目を戦う“チャンス”を逃した」三夜連続ストレート勝ちの卓球日本女子代表に中国メディアが皮肉【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.04

キャプテンの石川擁する日本チームは準決勝で香港を下し、3大会連続のメダルを確定させた。(C)Getty Images

 東京五輪で卓球日本女子チームの勢いが止まらない。

 8月3日に行なわれた卓球競技の女子団体戦準決勝、第2シードの日本(伊藤美誠、石川佳純、平野美宇)は、第4シードの香港(蘇慧音、李皓晴、杜凱琴)を3-0で撃破し、3大会連続のメダルを確定させた。

 第1試合のダブルスでは石川/平野ペアが蘇/李ペアを相手に一度もリードを許さない完璧な試合運びで、ゲームカウント3-0で先勝。エース対決となった第2試合は伊藤が杜に対して第2ゲームを落とすも、第3ゲームを11-1と圧倒し、第4ゲームも11-7でモノにして王手をかける。

 試合を締めたのはこの日も平野。李を相手に、第1ゲームをデュースの末に12-10で制すると、第2ゲームは11-7、第3ゲームは11-3と大差をつけ、ゲームカウント3-0で日本を勝利に導いた。

 団体戦において日本は初戦でハンガリーを3-0、準々決勝で台湾を3-0、そしてこの香港戦でも相手に1ゲームも渡さない盤石の戦いぶりを披露。その強さは試合を重ねるごとに増している印象もある。
 
 三夜連続となる日本のストレート勝ちを受け、中国メディアの『Xinhuanet』は、「開催国日本の卓球女子チームが東京オリンピックの決勝に進出」という見出しで紹介。

「開催国の日本はオリンピック卓球女子団体戦でメダル獲得が保証された」とした記事では、「石川佳純は、2012年ロンドンオリンピックで銀メダルを獲得し、2016年リオデジャネイロを銅メダルで終え、ワールドカップとアジア選手権チャンピオンの平野美宇とダブルスを組み、蘇慧音、李皓晴、杜凱琴を打ち負かした」と報じた。

 そして「28歳の石川は、若いチームメイトが3ゲームで試合を締めくくったため、2試合目を戦う"チャンス"を逃した」と記した。

 なお、日本のオーダーは準々決勝と同様、石川は第1試合のダブルス、シングルスでの登場は最終第5試合となっていた。

 香港戦後、石川は3大会連続のメダルを決めたことに「嬉しいです」と伊藤と平野を見ながらガッツポーズ。2012年のロンドン大会以来となる決勝については「(当時とは)正直、全然違います。ロンドンの時は初めての決勝進出でしたし、今回は金メダルを目指して頑張ってきたので。決勝の舞台に立てることを嬉しく思います。この舞台に立てることに喜びを感じながら、3人でチーム一丸となって決勝の舞台を楽しみたいと思います」と決意を語った。

 日本が決勝で対戦するのは中国とドイツの勝者。圧倒的な強さで勝ち上がったチームはこの勢いを維持し、団体戦初の金メダルを獲得できるか。決勝は8月5日に行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

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