F1第11戦のハンガリーGPで、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は予選16番手から7位フィニッシュ、さらにセバスティアン・ヴェッテルの失格によって自己最高の6位入賞を果たした。
フリー走行1回目でのクラッシュ以降、苦戦が続き、自身で「今季最悪の週末」と表現したほどだったが、決勝スタート直後の上位勢の多重事故によって4位まで浮上すると、そこから幾らか順位を落としたとはいえ、戦前からは想像すらできなかった結末を迎えたことで、一転して「最高の週末」となった。
英国のスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』も、「完璧な週末ではなかったが、夏休みを前にして、切望されていたキャリア最高の結果を残した。予選までの経緯も理想からは程遠いものだったが、決勝では1周目で“こっそり”と4位に浮上し、ニコラス・ラティフィを抜けば表彰台も狙えただろう。まだチームメイト(ピエール・ガスリー)のペースには届かないものの、角田の日曜日は確かにポジティブなものとなった」と評している。
このレースで彼は8ポイントを獲得して通算18ポイント(20人中13位)。一方、ガスリーは5位入賞で、さらに終盤にファステストラップを記録したことで、計11ポイントを積み重ね、通算50ポイントでドライバーズランキングの8位につけている。また、今GPでの2人の合計ポイント19は、エステバン・オコンが初優勝を飾ったアルピーヌの37ポイントに続いて多いものであり、ここからもアルファタウリにとっては良い週末となったことが窺える。
専門メディアの『GPBLOG』は中段争いを展開する5チーム(フェラーリ、マクラーレン、アルピーヌ、アルファタウリ、アストンマーティン)のハンガリーGPでのパフォーマンスを評価しているが、アルファタウリについては、以下のように綴っている。
「ガスリーと角田の“メガパフォーマンス”のおかげで、アストンマーティンに対するリードが1から20へと大きく膨らんだ。このドライバーのデュオは、スタート時の多重事故でどちらもうまく混乱を避けることができた。19ポイント獲得は、イタリア・ファエンツァのチームが期待していた以上のものである」
このように非常にポジティブな評価を得たアルファタウリだが、コンストラクターズランキングでは、アルピーヌ(7位→5位)が前述の通り大量37ポイントを稼いだことで、順位を1つ落として6位につけている(両チームのポイント差は9)。
アルファタウリのフランツ・トスト代表は今季開幕前、5位を目標に設定したが、これを実現するためには、2人のドライバーがコンスタントにポイントを獲得し続けることが必須条件となる。角田はルーキーとして各GPで苦労を味わっているものの、直近の6つのレースのうち4つでポイントを獲得しており、チームへの貢献度を高めつつある。サマーブレイク明けの彼が、ガスリーとともにより多くの収穫をチームにもたらせるかが、非常に興味深い。
構成●THE DIGEST編集部
【関連動画】まさにカオス…ハンガリーGPのスタート直後に起きた多重事故の映像
フリー走行1回目でのクラッシュ以降、苦戦が続き、自身で「今季最悪の週末」と表現したほどだったが、決勝スタート直後の上位勢の多重事故によって4位まで浮上すると、そこから幾らか順位を落としたとはいえ、戦前からは想像すらできなかった結末を迎えたことで、一転して「最高の週末」となった。
英国のスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』も、「完璧な週末ではなかったが、夏休みを前にして、切望されていたキャリア最高の結果を残した。予選までの経緯も理想からは程遠いものだったが、決勝では1周目で“こっそり”と4位に浮上し、ニコラス・ラティフィを抜けば表彰台も狙えただろう。まだチームメイト(ピエール・ガスリー)のペースには届かないものの、角田の日曜日は確かにポジティブなものとなった」と評している。
このレースで彼は8ポイントを獲得して通算18ポイント(20人中13位)。一方、ガスリーは5位入賞で、さらに終盤にファステストラップを記録したことで、計11ポイントを積み重ね、通算50ポイントでドライバーズランキングの8位につけている。また、今GPでの2人の合計ポイント19は、エステバン・オコンが初優勝を飾ったアルピーヌの37ポイントに続いて多いものであり、ここからもアルファタウリにとっては良い週末となったことが窺える。
専門メディアの『GPBLOG』は中段争いを展開する5チーム(フェラーリ、マクラーレン、アルピーヌ、アルファタウリ、アストンマーティン)のハンガリーGPでのパフォーマンスを評価しているが、アルファタウリについては、以下のように綴っている。
「ガスリーと角田の“メガパフォーマンス”のおかげで、アストンマーティンに対するリードが1から20へと大きく膨らんだ。このドライバーのデュオは、スタート時の多重事故でどちらもうまく混乱を避けることができた。19ポイント獲得は、イタリア・ファエンツァのチームが期待していた以上のものである」
このように非常にポジティブな評価を得たアルファタウリだが、コンストラクターズランキングでは、アルピーヌ(7位→5位)が前述の通り大量37ポイントを稼いだことで、順位を1つ落として6位につけている(両チームのポイント差は9)。
アルファタウリのフランツ・トスト代表は今季開幕前、5位を目標に設定したが、これを実現するためには、2人のドライバーがコンスタントにポイントを獲得し続けることが必須条件となる。角田はルーキーとして各GPで苦労を味わっているものの、直近の6つのレースのうち4つでポイントを獲得しており、チームへの貢献度を高めつつある。サマーブレイク明けの彼が、ガスリーとともにより多くの収穫をチームにもたらせるかが、非常に興味深い。
構成●THE DIGEST編集部
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