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卓球男子団体での激闘にドイツメディアも賛辞!張本の大逆転劇は「本当にエキサイティング!」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.05

エースの張本が意地を見せ、ドイツから2勝を挙げた。(C)Getty Images

 東京オリンピックの卓球男子団体は8月4日に準決勝が行なわれ、日本は2-3でドイツに敗れ、2大会連続の決勝進出はならず、3位決定戦で韓国と対戦することとなった。

 第1試合で丹羽孝希と水谷隼のペアが粘ったもののパトリック・フランツィスカ、ティモ・ボル組に2-3で敗れ、第2試合は張本智和がディミトリ・オフチャロフを逆転で3-1と撃破。続く第3試合を水谷がボル戦を1-3で落とし、第4試合は再び張本がフランツィスカ相手に3-2で勝利を飾ったが、最後は丹羽がオフチャロフに0-3で敗れた。

 水谷は「ダブルス、シングルスともにチャンスがある中で、勝ち切れなかったのが本当に悔しい。張本が2点(ゲーム)取ってくれて理想的な展開だったが、自分が取れず、申し訳ない気持ちでいっぱい」、丹羽は「僕が1点でも取っていれば勝っていた」と、それぞれ悔しさを見せ、孤軍奮闘した張本は「最後はメダルを獲って、笑って終わりたい」と3位決定戦に気持ちを切り替えた。

 ドイツ卓球連盟(DTB)は公式サイトで「ドイツが日本の夢を終わらせた」と綴り、自国の史上2度目の決勝進出を報じた。また、試合のポイントとしてフランツィスカの「勝つには、最初のダブルスが非常に重要であることは、我々も日本チームも承知していた。5セットでは強くプレッシャーを受けたが、第1試合をリードしていたことは大きかった」とのコメントを紹介した。
 
 また同サイトでは、フランツィスカが「張本選手がシングルスで2勝できることは分かっていた」、そしてボルが「(ダブルスで)意外なラインアップだった日本に対し、我々は良い戦術で試合に入ったが、日本の2人はクレバーであり、うまく適合し、すぐに解決策を見つけてきた。そこで我々はやり方を変え、創造的な意思を持って臨む必要があった。それは簡単なことではなかったが、よくできたと思う」と日本人選手に言及している。

 ドイツでは多くのメディアが自国の勝利を報じているが、日刊紙『BILD』は「リオデジャネイロ五輪の同種目で銅メダルを獲得したドイツ・チームは、開催国相手にわずかな差で勝利した」と伝えるとともに、第4試合について「本当にエキサイティング! フランツィスカがセンセーショナルに2ゲームを先取するも、ここから日本人選手はゲームをひっくり返してみせた」と綴った。

 放送局の『ntv』や『RTL』は日本との戦いを「スリリング」と表現。日刊紙『Suddeutsche Zeitung』はプレーについて具体的に言及し、「業界では他に類を見ないほどの大きな咆哮で全てのポイント獲得を祝った」張本の力を称賛している。

構成●THE DIGEST編集部

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