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「彼女の“進化”を感じた」伊藤美誠との対戦を中国の孫穎莎が回顧「お互い心から楽しんでいる」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.06

試合後、孫(左)は伊藤(右)との試合について「毎回やりがいがある」とコメント。そして第3ゲームは「彼女の進化を感じた」と語った。(C)Getty Images

試合後、孫(左)は伊藤(右)との試合について「毎回やりがいがある」とコメント。そして第3ゲームは「彼女の進化を感じた」と語った。(C)Getty Images

 8月5日に行なわれた、東京五輪卓球競技の女子団体戦決勝。日本(伊藤美誠、石川佳純、平野美宇)は“絶対王者”中国(陳夢、孫穎莎、王曼昱)に0-3で敗れ頂点には届かなかったものの、2大会ぶりの銀メダルに輝いた。

 この試合、注目ポイントのひとつとして、伊藤と孫の“同い年ライバル対決”があった。2人は7月29日に行なわれたシングルス準決勝でも激突しており、結果は伊藤がゲームカウント0-4でストレート負け。伊藤としてはこの団体戦で雪辱を果たしたいところだったが、第2試合でゲームカウント1-3で敗れ、またも孫の前に屈することとなった。

 この東京五輪で、同じ相手に2度も完敗を喫してしまった伊藤。しかし、対戦相手の孫は試合後のプレスカンファレンスで、伊藤との対戦について「毎回やりがいがある」と切り出し、こう続けた。
 
「勝ちたいという気持ちや結果がどうであれ、お互い心から試合を楽しんでいます。彼女とは(シングルス準決勝で)戦ったばかりなので、準備は万全でした。メンタル面はおそらく彼女の方が優れているでしょう。私は技術的、戦術的な能力面、そしてメンタル面でもしっかりと準備ができました。そして前回の対戦は忘れ、新たな試合として臨みました」

 また、伊藤が11-3で取った第3ゲームについては、こう振り返った。

「第3ゲームでは、伊藤は常にプレーを変化させ、ポイントする方法を探し続けていました。新たなスキルを披露したり、勝つための戦術を試したり……彼女の“進化”を感じたのです。私が勝ちを急いでしまった一方で、彼女は自分のリズムを見つけ出していました」

 実際に第3ゲームの伊藤は、この試合のハイライトとも言える強烈なカウンタースマッシュを打ち込むなど、随所で素晴らしいプレーを見せていた。次に2人が対戦する時は、孫が話したようにさらなる“進化”を遂げ、ぜひともリベンジを果たしてほしいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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