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「約10年、日本代表でいられて嬉しく思う」メダリスト会見で感慨深げに語った石川佳純。今後については「ゆっくり休んで考えたい」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.07

3大会連続でメダルに輝いた石川。今後については「休んで考える」という。(C)Getty Images

 8月7日、東京五輪卓球競技の全日程を終えた男女日本代表の6名(水谷隼、張本智和、丹羽孝希、石川佳純、伊藤美誠、平野美宇)がメダリスト会見を行なった。

 3大会連続となる団体戦でのメダル獲得となった日本。キャプテンとしてチームを引っ張った石川は「団体で銀メダルを獲ることができて凄く嬉しいです。自分自身は3大会連続のメダルになったので、凄く嬉しかったです」と現在の心境を語った。

「個人戦から団体戦まで、本当に長い戦いになった」と大会を振り返った石川。「前回はリオ、その前がロンドンと海外でのオリンピックだったので、行く人数が限られていた」と話し、練習相手を探すのが難しかったことを明かした一方で「今回は日本ということで、コロナ禍で制限はあったんですけど、たくさん練習相手やケアをしてもらったり、自分たちが十分な態勢を整えさせてもらうことが多かった」と、周囲のサポートに感謝を述べた。

 続けて「万全の状態や調子でコートに立つことができたので、地の利を感じましたし、こういう風に東京オリンピックでプレーできたことは凄く嬉しく思っています」と喜びを語った。
 
 また、試合中のメンタルコントロールについて「コートに立った時は基本1人か2人なので、(ダブルスの時は)パートナーの平野さんとお互い話し合ったり、自分自身に言い聞かせることもすごく多くて」とコメント。「それを声に出すことで自分自身を落ちつけたり、強気になれたり、弱気な気持ちが消えたりとか、そういう風に私は思っている」として「自分自身に声をかけて励ましたり、叱咤激励したりすることが多いです」と明かした。

 大会を終えた今の気持ちを「こうして3大会、初めてのロンドンオリンピックのメダルからこうして約10年間、日本代表としていられたことを凄く嬉しく思います」と語った石川。「今日本のレベルは凄く上がっているので、頑張り続けないと(代表に選ばれ続けることは)なかなか難しい」からこそ「そのなかでプレーできたのは凄く嬉しく感じています」と話した。

「東京オリンピックが決まった時から、そこを凄く目標にしてきた」という石川は、今後について「まだ試合が終わって2日間しか経ってない」として「自分でもまだわからないので、ゆっくり休んで考えたいと思います」と話すにとどまった。

 この東京の地で、石川は素晴らしいプレーを披露しファンを魅了してくれた。3年後のパリ五輪でも、その雄姿を見せてほしいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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