8月6日に行なわれた東京五輪・卓球競技の男子団体戦決勝で、中国代表はドイツ代表に3-0のストレート勝ちを収め、4連覇を達成した。
これで中国勢は男女団体戦の金メダル、男女シングルスの金/銀メダル、混合ダブルスの銀メダルと7つのメダルを獲得。他国に負けたのは水谷隼/伊藤美誠ペアに屈した混合ダブルスの決勝のみと、相も変らぬ圧倒的な強さを見せた。
取材した女子団体の決勝では、無観客の会場に響き渡る大声援にも驚かされた。スタンドに陣取った30人ほどのスタッフがポイントを上げる度に、大声と拍手で盛り上げる。私が座った記者席は、1列4つの席のうち3人が中国の記者。こちらでも随所に拍手が起き、「ここは本当に日本なのか?」とさえ思ってしまった。
日本のエースである伊藤美誠は、シングルスの準決勝で孫穎莎に敗れた後、「中国の選手に一度流れを渡すと、引き戻すのが難しい。他の国の選手ならそれができるのに…」とこぼしていた。
団体戦の決勝でも、日本代表(伊藤、石川佳純、平野美宇)に対し、中国が連続ポイントを取ったシーンが何度もあった。そして、点を取る度に熱を上げる声援が"3人娘"をのみ込んでいった。
中国の記者に話を訊いたところ、その"応援団"の中には、卓球関係者だけでなく、選手の出身地域のお偉いさん方も含まれているという。「負けたほうが話題になる」というほど、無類の強さを誇る卓球の中国チーム。その底力をまざまざと見せつけられた気がした。
取材・文●江國 森(THE DIGEST編集部)
【PHOTO】銀メダルに輝いた卓球日本女子団体の激闘を激選ショットで振り返る!
これで中国勢は男女団体戦の金メダル、男女シングルスの金/銀メダル、混合ダブルスの銀メダルと7つのメダルを獲得。他国に負けたのは水谷隼/伊藤美誠ペアに屈した混合ダブルスの決勝のみと、相も変らぬ圧倒的な強さを見せた。
取材した女子団体の決勝では、無観客の会場に響き渡る大声援にも驚かされた。スタンドに陣取った30人ほどのスタッフがポイントを上げる度に、大声と拍手で盛り上げる。私が座った記者席は、1列4つの席のうち3人が中国の記者。こちらでも随所に拍手が起き、「ここは本当に日本なのか?」とさえ思ってしまった。
日本のエースである伊藤美誠は、シングルスの準決勝で孫穎莎に敗れた後、「中国の選手に一度流れを渡すと、引き戻すのが難しい。他の国の選手ならそれができるのに…」とこぼしていた。
団体戦の決勝でも、日本代表(伊藤、石川佳純、平野美宇)に対し、中国が連続ポイントを取ったシーンが何度もあった。そして、点を取る度に熱を上げる声援が"3人娘"をのみ込んでいった。
中国の記者に話を訊いたところ、その"応援団"の中には、卓球関係者だけでなく、選手の出身地域のお偉いさん方も含まれているという。「負けたほうが話題になる」というほど、無類の強さを誇る卓球の中国チーム。その底力をまざまざと見せつけられた気がした。
取材・文●江國 森(THE DIGEST編集部)
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