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バレーボール

“悪質いじめ”で揺れる双子姉妹のギリシャ移籍報道に韓国連盟も国内メディアも待った!「成立するわけがない」

THE DIGEST編集部

2021.08.13

現役続行を望むイ・ジェヨン(左)&ダヨン(右)の姉妹。実力に疑いのないふたりに禊のチャンスは与えられるのか。(C)AFLO

現役続行を望むイ・ジェヨン(左)&ダヨン(右)の姉妹。実力に疑いのないふたりに禊のチャンスは与えられるのか。(C)AFLO

 急転直下の新展開か。過去の悪質ないじめ行為でキャリアの岐路に立つ双子姉妹が、ギリシャに新天地を求めたという報道が流れた。
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 現地8月13日午前、韓国メディアは海外発信のニュースに揺れた。韓国女子バレーボールの元代表選手であるイ・ジェヨン、イ・ダヨンのツインズが、ギリシャの強豪PAOKの登録メンバーに名を連ねたというのだ。なんでもジェヨンが17番、ダヨンが19番と背番号も明記されており、2021―22シーズンに向けて移籍が成立したと報じられている。

 だが、時間が経過するにつれて信憑性が疑われる。情報元はファンサイトの「Volleyball Box」で、全国紙『中央日報』によると「ファンなら誰でも自由に書き込めるウィキペディアのようなサイトだ。すでにサイト内のPAOKの項目からふたりの名は消去されている。もちろんPAOK側から正式なアナウンスはなにひとつ出ていない」と伝えた。

 現在、双子姉妹は所属していた興国生命ピンクスパイダーズとの契約が切れており、言わばフリーエージェントの身。どこでも好きなクラブに移籍金ゼロで入団できる状況だが、海外移籍には韓国バレーボール連盟が発効する「国際移籍証明書」が不可欠だ。しかし連盟は一貫して、「国内で問題を抱えている選手を移籍させることはできない」と慎重な姿勢を崩しておらず、「被害者との間で事態を解決させなければならない」と条件を設けている。
 
 そんななか、スポーツメディア『MK SPORTS』は韓国連盟の関係者を直撃。その人物は「(PAOKへの)移籍が成立したわけがない。こちらから国際移籍証明書は出していないし、FIVB(国際バレーボール連盟)からなんの問い合わせもない状況だ」と説明し、「彼女たちが海外移籍を模索しているのは事実だろう。そのための策を講じているようだが、事はそう簡単には進まないはずだ」と続けた。

 もし連盟の認可が得られないのであれば、FIVBから直接、国際移籍証明書を発効してもらう手があるという。当然こちらのハードルは高く、ほぼ前例がない。
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