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「常に大魔王でありたい」世界卓球を見据える伊藤美誠が中国勢に闘争心!ライバル孫穎莎の存在は特別「常に私の上をいく」

THE DIGEST編集部

2021.08.13

中国の孫穎莎(左)と日本のエース伊藤(右)。共に2000年生まれのライバルだ。(C)Getty Images

中国の孫穎莎(左)と日本のエース伊藤(右)。共に2000年生まれのライバルだ。(C)Getty Images

 東京オリンピック卓球の混合ダブルスで日本史上初の金メダルをもたらした伊藤美誠。シングルスでは銅メダル、さらに団体では銀メダルと今大会3つのメダルを手にするも、中国の同い年のライバル孫穎莎には苦汁をなめさせられた。

 同郷で幼い頃から一緒にプレーをする水谷隼と組んだ混合ダブルスの決勝では、中国の許昕/劉詩雯ペアに逆転勝利を飾った伊藤。しかしシングルス準決勝で孫にストレート負け。さらに団体戦決勝の第2試合で再び孫とマッチアップもゲームカウント1-3で敗れたのだ。

 子供の頃から「中国選手を倒す」ことを目標としていた日本のエースは、悔しさを露わに試合後には涙した。それでも良きライバル関係である伊藤の存在に目を止めた中国紙『環球時報』は、五輪閉幕直後の彼女の想いを伝えている。

 混合ダブルスで中国を下したことに「オリンピックで日本が中国に勝ったのは初めてで、本当に嬉しかった」と率直に喜んだ伊藤。しかし「打倒、孫穎莎」を掲げ練習に励むも敗北したことに「イトウのレベルは大きく向上したが、“粘り強さ”と“巧みな技術”で上をいった孫に敗れた」と評した同紙は、ライバルの存在について語った伊藤の言葉を以下のように紹介した。
 
「私は中国の選手と試合するのを楽しみにしていて、試合、練習、試合、練習のサイクルを続けています。特に孫穎莎は、常に私の上をいく存在で、私を成長させてくれるアスリート。彼女は本当に特別な存在です」

 2018年10月のスウェーデンオープンで張薔、劉詩雯、丁寧、朱雨玲と中国の4選手を破り優勝した伊藤を“大魔王”と名付けた同紙。これに伊藤は「かっこいいし、嬉しい!負けたら駄目だけど、常に大魔王でありたい」とさらなる高みを目指す。

 11月にアメリカ・ヒューストンで開催の『世界卓球選手権』に出場予定の日本のエース。因縁の孫と対戦する機会があれば「勝ちたい」と闘争心を燃やしている。

構成●THE DIGEST編集部

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