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なぜ中国は“世界1位”の陳夢を伊藤美誠にぶつけなかったのか【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.12

左から陳夢、孫穎莎、王曼昱。中国女子団体の最強トリオだが、3年後のパリではまた顔ぶれが変わるかもしれない。(C)Getty Images

左から陳夢、孫穎莎、王曼昱。中国女子団体の最強トリオだが、3年後のパリではまた顔ぶれが変わるかもしれない。(C)Getty Images

 東京五輪においても、中国卓球の総合力はやはり群を抜いていた。

 敢然と立ち向かった日本は混同ダブルス決勝で水谷隼/伊藤美誠ペアが中国の世界最強ペを下し、悲願の金メダルを奪取した。しかし終わってみれば、男女の個人・団体全5種目で中国は4つの金メダルを獲得し、銀メダルも3つ手中に収めた。
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 すでに3年後のパリ五輪での栄光を目ざし、強化に余念がない中国。だが、国民の間ではひとつの疑念が浮かんだままだという。ウェイボーやコミュニティサイト上でも盛んに議題に上がっているのが、「いまは本当に陳夢の時代なのか」というテーマで、「彼女はオリンピックで伊藤美誠と戦っていない」点を指摘している。これに関して、全国スポーツ紙『新浪体育』が独自の見解を示した。

 現在世界ランキング1位の陳夢は、個人決勝で飛ぶ鳥を落とす勢いの孫穎莎を破り、見事初優勝を飾った。その際に「ついに私の時代が来た」と胸を張ったが、『新浪体育』紙は「どうだろうか。伊藤と対戦していないため、いったい誰の時代なのかは分からない。では孫穎莎は、最大の敵である伊藤を倒すための“地雷除去兵”だったのか」と疑問を呈する。ちなみに実現しなかったが、団体の第4試合では陳夢と伊藤の対戦が予定されていた。

 中国卓球界の新陳代謝は凄まじい。2019年の時点で東京五輪女子代表の有力候補は丁寧と朱雨玲だったが、あっという間に陳夢が台頭し、孫穎莎も急成長を遂げて驚きを提供した。同紙は「現在はたしかに陳夢の時代かもしれない。だが、今後10年間は間違いなく孫穎莎と伊藤が覇権を争う時代になる」と考えている。そのうえで、「今回は代表コーチ陣があえてそのふたりを戦わせるように対戦を組んだ。これから先もずっとライバルである伊藤との戦いに駆り立てたのである。無論、彼女は地雷除去兵などではない!」と説明した。

 対日本、対伊藤の先を見据えた、中国側の戦略だったというわけだ。重厚な選手層を誇る中国卓球界にあっても、孫穎莎のポテンシャルは計り知れなく巨大だということだろう。
 
 そして個人準決勝と団体で伊藤に2連勝を飾った20歳に対して、同紙は「中国卓球の新世代を照らす希望の光だ」と絶賛し、次のような強烈な一文でエールを贈った。

「今後10年間、孫穎莎には伊藤の“悪夢”であり続けてもらいたい」

構成●THE DIGEST編集部

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