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「感動の象徴となっている」東京パラリンピック開会式で披露された“片翼の小さな飛行機”に海外メディアが絶賛!

THE DIGEST編集部

2021.08.25

表情豊かにヒロインを演じる13歳の和合さん。(C)Getty Images

表情豊かにヒロインを演じる13歳の和合さん。(C)Getty Images

 東京パラリンピックの開会式で披露されたパフォーマンスが海外でも感動を生んでいる。

「WE HAVE WINGS(我々には翼がある)」をコンセプトに行なわれた同イベント。中でも注目されたのは、演劇「片翼の小さな飛行機」の物語だ。同演目で主人公として抜擢されたのは、羊膜索症候群や関節拘縮症による上肢下肢に機能障がいのある13歳の和合由依(わごうゆい)さん。

 和合さんは、翼が1つしかないために飛ぶことを躊躇する様子を表情と全身で表現した。物語中盤では、悩む和合さんの前にこれまでに見たことのない光り輝く「デコトラ」が登場。デコトラから布袋寅泰さんが率いる4人組のロックバンドが現れると、そのパフォーマンスに勇気をもらう。前に踏み出す決意を固めた和合さんは、最後には約20メートルの滑走路を車いすで走り、無事飛び立ったのだった。

 この一連の物語は、困難を乗り越えて戦いに臨むアスリートたちの姿が重ねられており、海外メディアの関心を集めた。オーストラリア公共放送局『ABC』では、「13歳のヒロインが片翼の飛行機の役割を演じ、ダンスと音楽で物語を伝えた。ダンス、バイオリンの音、ロックンロールによって瞬く間に感動を生んだ」と説明し、以下のように称えた。

「この物語のクライマックスは片翼の飛行機が飛び立った時で、これから始まる大会へ向けた感動の象徴となっている」
 
 大舞台で演じきった和合さん。開会式後には「選手の皆、頑張ってね~」と無邪気に手を振る姿がパラリンピックの公式Twitterで公開されると、660を超えるリツイートがされ、大きな反響を呼んでいる。

 和合さんが演じた物語も感動だが、25日から始まった競技でも、幾多の困難を乗り越えてきたアスリートたちが躍動するシーンが見られることだろう。22競技539種目で競う競技に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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