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マラソン・駅伝

“厚底シューズ”規制を破ったエチオピア選手が失格。繰り上がり優勝のケニア選手は「自分でゴールテープを切りたかった」と心境吐露

THE DIGEST編集部

2021.09.14

世界のトップランナーが履く厚底シューズ。40ミリ以上の厚さの靴は違反となる。(C)Getty Images

世界のトップランナーが履く厚底シューズ。40ミリ以上の厚さの靴は違反となる。(C)Getty Images

 オーストリアで現地9月12日に開催されたウィーンシティーマラソンで、エチオピアのデララ・フリサが2時間9分22秒で1着でフィニッシュするも、レース直後に厚底の規定違反が発覚し失格。優勝は3秒遅れでゴールしたケニアのレナード・ランガットが繰り上がった。

 近年、世界のトップランナーが愛用する厚底シューズ。カーボンプレートを搭載した靴を履いた選手が次々と驚異的なタイムを打ち出しており、2020年には世界陸連が厚さ40ミリ以上や複数のプレートを埋め込んだシューズを禁止する規則を設けた。

 今大会前、厚さ4センチ未満の規定に沿った靴を履くと申告していたフリサだが、実際には申告した靴ではないトレーニング用を着用したのだ。「合法」だと思って履いたというエチオピアランナーのシューズは、なんと厚さ5センチだった。

 マラソンの主要大会において、厚底規定違反で優勝を取り消されたのは初めてのこと。これを受け、レースコーディネイターを務めるハーネス・ランガー氏は、以下のようにコメントしている。
 
「テクニカルミーティングで靴に関するルールを強調した。残念ながら選手を失格にする以外に選択肢はない。今後メジャーレースで二度と起こらないように、何らか対策が行なわれるようになるだろう」

 繰り上げ優勝を果たしたランガットは、「もちろん、自分でゴールテープを切りたかった」と複雑な想いを口にした上で「彼らから聞くまで(フリサが)失格になると思っていなかった。もちろん私の目標は勝利であり、最終的に優勝出来たことは神に感謝します」と語った。

 なお、日本から出場した聞谷賢人(トヨタ紡織)は2時間10分37秒で4位、小山裕太(トーエネック)2時間17分20秒で7位、吉岡幸輝(中央発條)2時間18分9秒で9位、河合代二(トーエネック)2時間21分47秒で10位で、それぞれ完走している。

構成●THE DIGEST編集部

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