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モータースポーツ

角田裕毅、ソチでのレースに「準備万全」と自信!伊メディアは「トップ10入り」の重要性を指摘

THE DIGEST編集部

2021.09.23

トラブルが続いてポイント獲得のチャンスを逸している角田。ロシアGPでは上位に食い込めるか。(C)Getty Images

トラブルが続いてポイント獲得のチャンスを逸している角田。ロシアGPでは上位に食い込めるか。(C)Getty Images

 今週末よりF1第15戦ロシア・グランプリが開幕する。シーズン後半戦が始まってからは、外的要因によってレースをすることすらできずにいるスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅にとっては、巻き返しを図る上で重要なGPとなる。

 イタリアGPの後は、二輪レースの最高峰MotoGP世界選手権にLCRホンダ・イデミツから参戦している中上貴晶を表敬訪問し、レーシングカート対決を行なった他、イタリア・ミサノで開催されたMotoGP第14戦サンマリノGPを観戦するなど、リフレッシュした21歳のルーキーは、アルファタウリの公式サイトを通して、週末のレースの意気込みを語っている。

 マシントラブルによって決勝スタートが叶わなかったイタリアGPについて「本当に残念」としながらも、少ない走行機会の中で「良い進歩が見せられたと思います」と振り返った彼は、この2週間の準備期間を「英国で数日間シミュレーターを行なった以外は、ほとんどの時間を(イタリア・ファエンツァにある)チームのファクトリーで過ごしました」と明かし、「今、ロシアでのレースの準備ができています」と語るとともに、次に走ることになるコースに言及した。
 
「ソチでは、ほとんどのコーナーが90度と似通っており、これをドライビングするには優れたテクニックが必要になります。加えて、コーナーの出口からのトラクションがよく効き、続くストレートの後で十分にスピードを出せる車も必要です。普通のコースに見えますが、ストリートサーキットのため、変化が大きく、ウイングの効果が非常に重要になります。このコースでうまくドライビングし、進歩を続けていく自信があります」

「ソチについては、F3、F2でのレースをよく憶えています。(昨年のF2では)ポールポジションを獲得し、フィーチャーレースでは2位でフィニッシュしました。(F1では)段階的なアプローチを続け、コースと車がどう機能するかを全て学んでいきます。車については、今季は最初から、なかでもこの6、7レースでは一貫して良いパフォーマンスを見せているので、心配はしていません。ドライビングの改善に集中します。そして、F1カーで初めてソチを走るのを楽しみしています」

 週末の市街地レースに好印象を持つ角田について、イタリアのモータースポーツ専門メディア『MOTORIONLINE』は「ロシアGPでトップ10に入ることは、角田にとって車のフィーリングをより良くし、今季の残りのレースに向けて自信と勢いをもたらすものとなるだろう。そして、アルピーヌ、アストンマーティンとコンストラクターズランキングを争うアルファタウリに、重要なポイントをもたらすことにもなる」と綴り、ここでの結果が彼にとっても、チームにとっても大きなものとなると指摘した。

 今回のプレビューリリースでも、来季のアルファタウリ残留に言及し、「チームとホンダに感謝します」と角田は語っているが、去就が決定したことによる精神的な落ち着きと、自身が語る「進歩」が、後半戦のパフォーマンスと結果にどのような影響を与えるか、期待を持って見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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