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モータースポーツ

角田裕毅のアルファタウリ残留がレッドブルの“原石”たちの将来に影響?ガスリーへの「過小評価」に不満の声も

THE DIGEST編集部

2021.09.10

来季もF1のシートを手に入れた角田だが、下からの突き上げを抑える意味でも、シーズン後半戦ではさらなるポイント獲得を狙いたい。(C)Getty Images

来季もF1のシートを手に入れた角田だが、下からの突き上げを抑える意味でも、シーズン後半戦ではさらなるポイント獲得を狙いたい。(C)Getty Images

 ホームレースとなるF1第14戦イタリア・グランプリを前に、スクーデリア・アルファタウリは来季のドライバーラインアップを発表。今季同様、角田裕毅とピエール・ガスリーの日仏コンビが継続されることが決定した。

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 チームプリンシパルのフランツ・トストは、2人のドライバーを残留させた理由として、「ピエールのここ数年の成長には目を見張るものがあり、私たちと過ごした時間の中で、表彰台の全ての段に上がってみせた。今後も活躍してくれると確信している」「ユウキはルーキーとしてチームに加わり、日々学び続けている。エンジニアからのフィードバックは、彼が与えられた情報を全て吸収して成長していることを示している」ことを挙げた。

 また、「ピエールはこれまでのF1での経験を活かして、ユウキの成長をサポートしている。彼らの間には、コース上ではコンペティティブであり、コース外では友情があり、非常にポジティブな関係性だ」とも語り、コンビとしての相乗効果も期待できると見ているようだ。
 
 ガスリーについては文句なしの「実績」、角田は「将来性」を見込んでの残留と捉えることができるが、この“人事”に対して、アルファタウリの母国であるイタリアの複数メディアが、疑問を呈している。とはいえ、不満をぶつけた先はアルファタウリではなく、レッドブル・グループに対してである。

『Gazzetta dello Sport』は「レッドブルよ、ガスリーにはもっと価値がある」と題した記事で、「このフランス人ドライバーは明らかな違いを生み出している。それは、チームメイトの角田と比較すれば明らかだ」と綴り、さらには「2019年の途中に彼と別れた(アルファタウリの前身チームであるトロロッソに降格)ことは正しい決断だったのか?」と過去の人事にも言及している。

 ガスリーがレッドブルの“ジュニアチーム”ではなく、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとなるべきと同メディアが訴えるのは、セルジオ・ペレスのここまでの出来に納得していないからであり、直近のオランダGPを振り返り、「予選Q1敗退はチームの責任だったが、決勝でこのメキシコ人は“埋め合わせ”に失敗し、ニキータ・マゼピン(ハース)攻略の際にもミスを犯した」と指摘した。
 

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