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モータースポーツ

「悲惨で残念な週末」角田裕毅は出走できず、ガスリーも早期リタイア…アルファタウリの母国レースを専門メディアは「災害」と表現

THE DIGEST編集部

2021.09.13

不運なリタイアとなった角田。後半戦スタートからまったく結果を残せていない現状に、本人も思うところがあるだろう。(C)Getty Images

不運なリタイアとなった角田。後半戦スタートからまったく結果を残せていない現状に、本人も思うところがあるだろう。(C)Getty Images

 F1第14戦イタリア・グランプリは現地9月12日に決勝が行なわれたが、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はレース前にブレーキトラブルが発生したため、出走できずに終わった。

 初日はスプリントレースの予選でトラックリミットによる記録抹消でQ1敗退、2日目はスプリントレースでロバート・クビサ(アルファロメオ)と接触するなど、アクシデント続きの今GPは、決勝レースでも角田に失望を与え、スタート前のグリッド上でチームが懸命に問題の改善を試みた後にガレージに戻されたAT02は、二度とコースに姿を見せることはなかった。

 ベルギーGPでは雨天によってレースの機会を奪われ、オランダGPとイタリアGPでは連続してマシントラブルに見舞われるなど、最悪の3連戦に終わった後、角田はチームの公式サイトを通して、以下のように語っている。

「グリッドへ向かうラップでメカニカルトラブルを発見しました。グリッド上で解決しようとしたのですが、それができずにガレージへと引き返し、レースに間に合うようにトライしました。メカニックは問題を解決すべく頑張ってくれましたが、残念ながらスタートはできませんでした。走行距離が増やせず、この車での経験が積めなかったことは厳しいですが、切り替えて(次戦の)ロシアGPに集中していきます」
 
 自身のSNSでも「タフな1日になりました。メカニックはベストを尽くしてくれましたが、安全上の理由でリタイアすることを余儀なくされました」と投稿した角田について、ピエール・ガスリーもシステム系の異常でレース早々にリタイアとなるなど、最悪の母国レースとなってしまったアルファタウリのジョディ・エギントンTDは「残念ながら、出走前にレースを終えることになった。ライバルと戦うことさえできず、とても厳しい状況となったが、チームのパッケージは競争力があることを示している」と語った。

 決勝レース5周で2台ともコースから消え、ここまで続いていた連続ポイント獲得も途絶えたアルファタウリ。各国メディアもこれを報じ、専門サイト『THE RACE』は「災害。アルファタウリのイタリアGPを説明するために使用できる唯一の単語だ。角田がレース前にグリッドを離れ、ガスリーはレース開始後にすぐリタイア。ライバルのアルピーヌとアストンマーティンがポイントを積み重ねただけに、特に苛立たしい1日となった」と綴っている。

 同じく専門サイトの『planetf1』は「昨季のイタリアGPウィナーのレースは始まってすぐに終了。チームの心痛はそれだけでなく、角田はスタートを切ることすらできなかった」、イタリアの『MOTORIONLINE』も「アルファタウリの悲惨で残念な週末」、そしてポーランドの『onet SPORT』は「スプリントレースでクビサと接触した日本人ドライバーは、レースでスタートできず、大きな不運に見舞われた」と、それぞれ伝えた。

構成●THE DIGEST編集部

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